手練(てだれ)~巧術其之貳
6月7日から12日まで、表参道にあるスパイラルガーデンで行われる展覧会のオープニングパーティに顔を出してきました。
展覧会は、1991年6月6日、東京・大森にオープンして以来20周年を迎える「レントゲン」の特別企画展です。
レントゲンヴェルケ代表の池内務氏のキュレーションのもと、18名のアーティストの作品が思い思いの趣向を凝らして、展示されていました。
それぞれの作品にはみな色気が充満し、辺りに発散しているのです。
マイミクのM氏の作品も入り口直ぐのところにあり、今回は髑髏にフナムシが群がっている様は少しも嫌みがなく、流石と思わせる演出でした。
ジュエリーに携わる者、たまにはこのような展覧会をご覧になるのも、リフレッシュになって良いと思います。
ジュエリーのことを考える時に、ジュエリーだけをみていけない。
ものづくりとは何か、表現とは何か。
いわゆる正統派のジュエリーとアヴァンギャルドのジュエリーは何処が違うのか。
何が足りて、何が足りないのか。
など考えさせられる事、多し、です。
技術、技能は重要ですが、表現力はもっと大切な要素であります。
そしてそこには技術の裏付けが必要です。
技術の裏付けがないと、単に奇を衒ったものになって仕舞うのです。
次の約束までに少し時間があるので、一通り観ると早々に展覧会場を後にして、原宿駅まで歩く事にしました。
表参道を歩きながら、ふと、青山は人の匂いがしない街だと思いました。
そして青山には大人がいない。
まだ時間が早いせいでしょうか、歩いていたり屯している人たちは殆どが10代20代の若者ばかりです。
昔からそうだったのでしょうか。
何でもない光景が、私には急に不思議な光景に映りました。
表参道の通りは例えて言えば、パリのシャンゼリゼ通りのようなものです。
表参道ヒルズを中心に道の両側には、世界のブランドショップが並び、一見すると外国に迷い込んだ感じさえします。
通りを歩く人たちと街の風景が私の中では全く一致しません。
何か、変、ヘン・・・・。

