友人のコンサート
今日はちょっと気分を変えて、モノローグ仕立てで書いてみました。
地下鉄四ッ谷駅の階段を登り新宿通りを新宿方面に戻るように少し歩くと新宿二丁目の交差点が見えた。
ここはT字路になっているが、そこに目的のライブハウス「outbreak」はあった。
狭い階段を降りて行くと、まだ早いせいか、あと10分待って下さいと言われる。
地上に出て先ほど紀伊国屋書店で買った薬丸岳の推理小説「虚夢」をパラパラとめくる。
面白そうだ。
後でゆっくりと読む事にする。
彼のデヴュー作とも言える「天使のナイフ」は江戸川乱歩賞を受賞した推理小説だが、この本は衝撃的で、一気読みをした記憶がある。
江戸川乱歩賞は、毎年受賞作品は欠かさず読んでいるが、毎回面白いという訳ではない。
私にとって、駄作と言えるものは時々ある。
途中で放り出してしまう事もあるのだ。
気がつくと開演を待つ、私とはまるで違う人達が7、8人輪になって話し込んでいる。
四谷から三丁目付近に来たのはいつ頃だろうか。
荒木町界隈は呑んだくれて、気がつくと新宿のゴールデン街で、眩しい朝の光を浴びていた頃を思い出した。
私の青春時代の記憶がフラッシュバックして浮かんでは消えた。
裏方のスタックが忙しそうに階段を登ったり降りたりしているのを目の端に見ながら、そろそろかな、と階段を下りる。
中に入るとまだ早いせいもあり私をいれて3人。
意外と狭い。
丸テーブルが3つ。
ワンドリンクの券と引き換えに、バーボンの水割りを頼んで隅の方に陣取る。
このままで2時間はきついのでマイミクのS氏の出番が終わったら帰ることにする。
この雰囲気は、昔ニューヨークに行ったときビレッジバンガードのライブハウスを梯子したことを思い出した。
その後は専ら六本木のバードランドや新宿のDUGや名前はわすれたが、渋谷にも通った。あの頃が懐かしく思い出される。
そう、あの頃はなんとなく自分の人生の未来が薔薇色に輝いていたような気がした。
今でも気持ちは青春真っ盛りの積もり、だが周囲はそうは見ないだろうな。
演奏が開始された。
S氏。 彼とは10年くらいの付き合いになるが、ドラムを叩くとはつい最近まで知らなかった。
時々あうと、アーチスト風の髪型をしていたのは、このためだったのか、と納得する。
ドラムの響きが、やけに心地よく聞こえるのは、知り合いだからと言う訳ではなさそうだ。
ボーカルの女性はマイクのせいか、或はこのライブハウスの音響設備のせいか、はたまた下手なのか、あまり上手くない、という印象だ。
5、6曲演奏して、休憩タイムだ。
彼が客席にきたので、ご苦労さん、と挨拶だけして、外に出る。
四谷駅までの帰り道、
これから何処のバーにしけこもうかな、と考えながら歩く。
昔を思い出すのは、歳を取った証拠か。
若い頃は真っすぐ前を向いて走っていた気がする。
そして、あの頃は輝いていた。
そう自分に言って聞かせる。
今日はちょっと気分を変えて、モノローグ仕立てで書いてみました。
地下鉄四ッ谷駅の階段を登り新宿通りを新宿方面に戻るように少し歩くと新宿二丁目の交差点が見えた。
ここはT字路になっているが、そこに目的のライブハウス「outbreak」はあった。
狭い階段を降りて行くと、まだ早いせいか、あと10分待って下さいと言われる。
地上に出て先ほど紀伊国屋書店で買った薬丸岳の推理小説「虚夢」をパラパラとめくる。
面白そうだ。
後でゆっくりと読む事にする。
彼のデヴュー作とも言える「天使のナイフ」は江戸川乱歩賞を受賞した推理小説だが、この本は衝撃的で、一気読みをした記憶がある。
江戸川乱歩賞は、毎年受賞作品は欠かさず読んでいるが、毎回面白いという訳ではない。
私にとって、駄作と言えるものは時々ある。
途中で放り出してしまう事もあるのだ。
気がつくと開演を待つ、私とはまるで違う人達が7、8人輪になって話し込んでいる。
四谷から三丁目付近に来たのはいつ頃だろうか。
荒木町界隈は呑んだくれて、気がつくと新宿のゴールデン街で、眩しい朝の光を浴びていた頃を思い出した。
私の青春時代の記憶がフラッシュバックして浮かんでは消えた。
裏方のスタックが忙しそうに階段を登ったり降りたりしているのを目の端に見ながら、そろそろかな、と階段を下りる。
中に入るとまだ早いせいもあり私をいれて3人。
意外と狭い。
丸テーブルが3つ。
ワンドリンクの券と引き換えに、バーボンの水割りを頼んで隅の方に陣取る。
このままで2時間はきついのでマイミクのS氏の出番が終わったら帰ることにする。
この雰囲気は、昔ニューヨークに行ったときビレッジバンガードのライブハウスを梯子したことを思い出した。
その後は専ら六本木のバードランドや新宿のDUGや名前はわすれたが、渋谷にも通った。あの頃が懐かしく思い出される。
そう、あの頃はなんとなく自分の人生の未来が薔薇色に輝いていたような気がした。
今でも気持ちは青春真っ盛りの積もり、だが周囲はそうは見ないだろうな。
演奏が開始された。
S氏。 彼とは10年くらいの付き合いになるが、ドラムを叩くとはつい最近まで知らなかった。
時々あうと、アーチスト風の髪型をしていたのは、このためだったのか、と納得する。
ドラムの響きが、やけに心地よく聞こえるのは、知り合いだからと言う訳ではなさそうだ。
ボーカルの女性はマイクのせいか、或はこのライブハウスの音響設備のせいか、はたまた下手なのか、あまり上手くない、という印象だ。
5、6曲演奏して、休憩タイムだ。
彼が客席にきたので、ご苦労さん、と挨拶だけして、外に出る。
四谷駅までの帰り道、
これから何処のバーにしけこもうかな、と考えながら歩く。
昔を思い出すのは、歳を取った証拠か。
若い頃は真っすぐ前を向いて走っていた気がする。
そして、あの頃は輝いていた。
そう自分に言って聞かせる。