夜、茶碗を洗っていると、
「おーーい」
と父が私を呼ぶ声が聞こえる。
何?
どこ?
探したら、2階からだ。
私「なにしよるん?なんで上がった?!」
父「間違った」
足腰が弱くなる前は、ずっと2階で寝ていたので、つい上がってしまったのだろう。
降りれなくなって、私を呼んだ。
「座って、一段ずつ降りてー」
と言って、一段ずつ、ゆっくりゆっくり、なんとか降りた。
自分が寝ているところがわからなくなったようだ。
一階のベットに誘導したけど、
「ここは2階じゃろう?」
と家の間取りもわからなくなったようだ。
たまたま私が居る時でよかったけど、これが留守中だったら、ちょっと怖いなと思った。
階段にカラーボックスでバリケードを築いてみた。
かえって2階が気になって、逆効果にならなければいいけど。
介護って子育ての逆をいくなぁと、つくづく思う。
危ないところに行かないようにバリケード。
着替えを手伝う時も、子供が小さい頃やっいたなぁと思い出す。
子供と違って、可愛くないので、楽しくないけど。
服を脱がすのは毎回気が滅入る。
ズボン、パンツを引き下げるのが、なんとも変態チックだなぁと思ってしまうのよねー。