個人の妄想です
ご理解いただける方だけどうぞ
機内ではCAさんにブランケットを頼んでくれて
潤、寒くない?
もう一枚貰おうか?
大丈夫だよ
少し眠ったらいいよ
着いたら起こすから
………
翔くんは俺を甘やかしすぎだ
だいたい眠くないし
ちょっと不満げに翔くんを見る
どうかした潤?
別に…なんでもない
翔くんは俺の髪を撫でると、いつものように新聞を広げて読み始めた
美術館は煉瓦造りのモダンな建物で、想像していたのとは全く違った
明治時代に建てられたシードル工場を、瀬田さんが改修設計したんだって
シードルって林檎のお酒を作ってたの?
この辺りは昔から産地だからね
たしかに、空港から此処にくるまでにいくつも林檎畑を目にした
ねえ翔くん、これ凄くない?
美術館の中に入ると、エントランスの壁面を綺麗なアーチを描くように煉瓦が積まれている
凄い技術だね
どうやって煉瓦を積んだのかな
互い違いに重ねてる?とか
二人で話してると後ろから人の気配がした
さすが!
二人とも目の付け所がいいね
あ 瀬田さん、こんにちは
この人が瀬田さん?
思っていたよりずいぶん若い
俺たちより少し年上くらい?
遠いところ、来てくれてありがとう
こちらこそ、お招きありがとうございます
翔くんの後ろで俺も頭を下げた
お察しの方もいらっしゃると思いますが、瀬田さんは有名な建築家の方がモデルです、お名前は変えてます
コメントありがとうございます
お話書き終えたらお返事しますね
このシリーズでアメンバー限定になっていたお話も、只今一般公開してます
まだ読んでない方で興味がある方はどうぞ