翔side
ねぇしょおくん
リーダー、寝ちゃったみたい
スタッフを交えての打ち合わせの帰り
もう少し飲みたいねって潤が言い出して
そしたら智くんが
ウチくる？こっから近いし
普通に言うからちょっと驚いた
ってか俺
智くんち初めて呼ばれたんだけど
広いリビングにテーブルとソファーと大画面のテレビがあって、続きの部屋はアトリエで智くんは描きかけの絵を見せてくれた
あ、そうそう
翔くんにこれ、あげる
智くんは俺に真っさらの絵筆を渡すと、そっと耳打ちをした
え？なんて？
意味がわからなくて唖然としてる俺を残して、二人はアトリエを出て行った
キッチンで智くんと潤が何やら楽しそうに話してるから、気になって行ってみる
それ、何？
ああ これなんつったっけ？
名前忘れた
ジガーカップだよ
ジガー？
カクテルを作るときに測る道具
ああ、それそれ、ジガー
さすがまつゆん、よく覚えてたな
えー、リーダーが教えてくれたんじゃん
そうだっけか
ふーん
カクテルねぇ
リーダーは水割りでいい？
うん
しょおくんも同じでいい？
んー、俺はロックで
大丈夫？しょおくん
大丈夫だよ
智くんと、潤と俺
今までありそうでなかった三人だけの酒は頗る美味くて
会話の殆どはジガーカップの事で、ウンチクを語る智くんは珍しく饒舌だ
そんな智くんを潤は嬉しそうに見てる
俺もジガー買おうかな
しょおくん？
カクテル飲まないでしょ？
いや、翔くんも買ったらいいよ
うん…
智くんはすでに眠そうで
二人とももう遅いから泊まってよ
あっちの部屋にベッドあるから使って
そう言うと智くんは、茶色の皮のソファーに横になった
リーダー、ソファーで寝たら風邪ひいちゃうよ
大丈夫、大丈夫
おいら、慣れてるから
そういうと智くんは丸まって目を閉じた
もう しょうがないなぁ
潤は奥の部屋からブランケットをもってきて智くんにかけてあげた
潤、どうする？
俺たちもそろそろ失礼しようか
うーん 俺だいぶ飲んじゃったし
帰るの面倒だから泊まってこうかな
リーダーも言ってたし
しょおくんは明日、朝早いんだっけ？
帰っちゃう？
いや…
俺も泊まる
良かったぁ
智くんのウチに潤を残して帰れる訳ねーだろ
ん？なんか言った？
いや
しょおくんお風呂入るでしょ
入れてくるね
潤はそう言うとリビングを出ていった
えっと…昨夜の夜会のお山の会話からの妄想です
たぶん前編後編で終わる予定の短いお話です
いつも書いてるお話が滞っててごめんなさい
Mステ、最後の曲ヤバかった