目頭を熱くしながら帰宅して、今パソコンの前にいます。

この想いを忘れないうちに。

 

タイトルの通り。

特別支援学校に通う自閉っ娘りこちゃんの文化祭の発表会に行ってきました。

この時期に文化祭?と思われるかもしれませんが、本当だったら11月に行われた発表会。

りこちゃんの学年は、昨年11月の文化祭時インフルエンザの流行で学年閉鎖になり、発表会が二か月も先に延期されたのです。

随分前から、発表会の練習をしていて。さらに延期になり。

どうにか今日の日を迎え、スクールバスに乗せて登校できて、まずほっとしました。

 

自閉症という特性からして、りこちゃんは、こーいうイレギュラーな行事を特に嫌ってます。

就学前に通っていたこども園では、運動会にせよ発表会にせよ、加配の先生がついて配慮はしていただいたものの、健常児に混ざってそれはそれはアウェイな感じでした。

「普通の子と一緒に」っていう、今思えば、親のエゴを子供におしつけていたんですね。

無理なものは無理って割り切れる強さが、私には備わっていなかったんですね。

いつもビデオ撮影はするものの、傷口を広げるみたいになるので、録画したものを見る気持ちも起きず。

 

特別支援学校に入学してからも、最初の年は、運動会前や発表会に必ずといっていいほど、情緒不安定になり。

正直「こーいうの、もういいから」と思ってました。

 

それが、昨年度、そして三年生になった今年度。

学校での生活にもすっかり慣れて、一日を通して、ずーっと穏やかでにこにこしていることが多く、できることも増え。

目覚しい成長をし続ける中で、こーいうイレギュラーなイベントにも対応できる力がついてきたようです。

連絡帳を見る限り、発表会の練習の意欲的に参加し、模倣も上手になっていますと先生からも褒められていました。

 

ここまで書くと、すっごいできるようになったように捉えられるかもですが(;^_^A

そうではなくて、以前の彼女と比べての話で。まぁ、レベルはレベルです(苦笑)

能力にあった環境で、少しづつ経験を積み重ねた結果の表れなのです。

積み重ねることの大事さ。

 

発表会は、

「小さな世界」を歌に合わせて手話をしていました。

世界は狭い~、世界は同じ~、ただ一つ~。手話をしてました。

世界は狭くて、ひとつなんです。

この先、ディズニーランドのイッツアスモールワールド行ったものなら、思い出して泣くわ。

 

りこちゃんは、上手に手話していました。

ハンドベルも、自分の出番でちゃんと押せていました。

 

ジャンボリーミッキーのダンスも、音楽に合わせて体を揺らし、時々振り付けどおりに踊ってました。

 

※重ねていいますが、全部が全部できたわけではありません(苦笑)

 

一番うれしかったのは、終始穏やかな表情で。時折笑顔を見せて。

待機中はずっと指定の位置に座っていられて。

 

普通の子からしたら、当たり前のことなんだろうけど。

この当たり前のことが少しづつできるようになったことにまた感動。

先生達の指導に感謝しかない。

 

重ねて言いますが、普通のお子さんを持つ親御さんからしたら、「このレベルでどこに感動するの?」というレベルです。あくまで。

でも、以前の、りこちゃんからすると信じられないくらいの成長なんです。

 

もし、この拙いブログを読んでくださっている方の中に。

「どうして家の子は、他の子がこんなにできるのに、こんなこともできないんだろう・・・」と悩まれている障害児の保護者の方がいるとしたら。

他の子と比べるのではなく、以前の我が子と比べてほしいです。

その成長に気づけるはずだから。

と、偉そうに書いてますが。

以前の私は「なんで、家の子こんなこともできないんだろう・・・」と健常児の子、我が子より障害の軽い子と我が子を比べるという、全く意味のないことをしてました。

 

「以前の我が子と比べる。」

この言葉は、以前、自閉症児を育てる先輩ママからかけられた言葉ですが、ようやく私もこの言葉の意味を理解できた気がします。

 

りこちゃん、本当によく頑張りました。

あなたから、私は沢山のものをもらってます。

ありがとう。

これもやっぱり、小さな幸せです。

 

ここでもまたしつこく。

 

しばらく、小さな幸せブームです(笑)