明日、長男が10歳の誕生日を迎えます。

私達両親・祖父母の愛情を一手に受け、大切に大切に育てられた長男。

まさに王子様でした。

それが、双子の弟・妹の誕生により、王子様の椅子から引きずり降ろされ、「お兄ちゃん」という役割を与えられてしまったわけです。

まだ3歳だった彼にしてみれば、今まで独り占めしてきた大人の愛情を弟・妹によりに奪われ、嫉妬・寂しさは半端ないものだったはずです。現に「(弟・妹)生まれなきゃよかった」と言って泣き、赤ちゃんだった妹を踏もうとして、こっぴどく怒られたりもしました。

 

双子の育児に追われ、更にはその一人に障がいがあり、母の私には全く余裕がなく。

今振り返れば、まだまだ小さかった長男に全てのイライラを八つ当たりしてた時期もありました。本当に申し訳なかったと、大反省してます。

 

買い物にいけば、ダブルベビーカーを押す母を手伝って、自らは買い物カートを押し、妹が公園から脱走すれば、母の代わりに全力で追っかけてくれたり、弟の遊び相手にすすんでなってくれたり、「お兄ちゃん」の役割を一生懸命全うしようとしてくれていました。

 

恥ずかしながら、自閉の娘の困り行動に、私が疲れ果て、耐え切れず手をあげてしまっていた時期もありました。

そんな時、いつも長男が妹を全力でかばっていました。長男がいなかったら・・・多分、全国ニュースになってたと思います。冗談ぬきで。母の狂気に満ちた見苦しい姿をたくさん見せてしまい、本当に辛い思いもさせてきました。

 

活発でケガも多く、毎年整形外科にお世話になったり。

絶対に自分より小さい子、弱い子には手を出さないけど、同級生からの売られた喧嘩を買いまくって、やり返してしまい何度も謝罪の電話をする羽目になったり。

元気が故に心配も尽きなかった長男。

そんな長男は、誰に対しても優しい子に成長してくれました。

「〇〇くん(←長男)は優しい」と言ってくれる長男の友達の言葉が、私にとって最高の誉め言葉です。

今では、弟や妹についての母の愚痴を聞いて「それはね・・・お母さん・・」と私を諭すまでになった長男。頼もしい私の味方です。

一緒に見に行った映画「鬼滅の刃」。煉獄さんのお母さんのシーンで、私は号泣したのですが、まさに長男と煉獄さんを重ねてました(笑)

 

このまま優しくて強い君のままでいてください。

君が生まれてきてくれたことに感謝しています。