ミュージシャンでも作家でもお笑い芸人でも。

私はその人の背景が気になる方だ。

アーティスト側からすると不本意だろうとは思うのだけど。あくまで作品を見ろ、と。

なので私は”情熱大陸”も好きだし、エッセイも好きだし、対談特集も好きだ。もちろんある程度の演出や構成は許容しているつもりでもある。

 

最近でいうと村上春樹のエッセイを読んだ。超有名ベストセラー作家だから、何冊かの有名どころは読んでいた。売れるだけあって、どこが素晴らしい、というより漠然と心に引っかかる村上ワールドは感じていた。どちらかというと、感動やら清々しさより、釈然としないモヤモヤ感というかカオスだから心にくすぶり続ける、よいうような後味がいいんだか悪いんだか不思議な感覚を残すことが多い作家だ。なので、記憶には残る・・・けど=好きな作品という図式は成立してはいなかった。最近、なぜだか小説を読む気にならないという精神状態が続いていたので図書館で見つけた村上春樹の「職業としての小説家」というエッセイを読んでみた。そして村上春樹という人物が好きになった。私にとって村上ワールドが単なるカオスではなくなった。

 

西加奈子のエッセイも読んだ。こちらは、小説をを読んだことがなくお初がエッセイという若干の錯誤がありつつの出会いだったが、とても面白かった。というか、私が日々思っているようなくだらない事が、こんなにも面白おかしく表現できるんだという、作家さんてすっげぇな!というある種別件での感動だった。なので、彼女の小説にとても期待してしまった。面白いに違いないと。ドラマ化された小説や、ベストセラーでテレビや雑誌でピース又吉先生が絶賛しているのを見かけたり、タイトルだけは知っている作品が何冊かあって気にはなっていたけど読んだことがなかった。で、これまた図書館で借りてみた。なにしろ図書館なので売れ筋は待ち状態。という事で世間的には話題になっていない「まく子」から入った。これがイマイチだった。おかしい。いや、発想は面白い。うーーーんん。求めていたものではない・・・。あんなにエッセイが面白かったのに、残念、無念・・・。いや、たまたまかもしれない。実力を発揮していないのかもしれない(もちろん面白いと思う方もたくさんいるはず。個人的感想です)期待を捨てきれず、次回はベストセラー作品を読んでみようと思う。

 

音楽について言えば、よく「世に出してしまった後は聞く人に解釈を委ねる」というような話をインタビュー記事でを目にするけど、私は、それはそれとして、あなた自身はどういう思いで作ったのか?という事を知りたい方で。というか、自分自身の想いを重ねるというよりは、作者の世界観に浸りたいと思う方で。なので、やっぱり人となりを知って(情報操作されてるのだろうとはわかってますよ、さすがに)さらに好きになったりもする。あるいは嫌いになったりもする。純粋に音楽だけで好きとか嫌いはあまりないように思う。

タレントさんも同じで、ネタが大嫌いだった芸人さんでも、トークやドッキリ番組なんかで人柄が見えたりすると、同じようなネタでも笑えるようになるから不思議だ。

 

だから私は、私自身においても他人の話を聞くことが嫌いではない。

愚痴も嫌いじゃないし、変人扱いされる人たちの話し相手も嫌いじゃない。面白ければ。あ、笑えればという事ではなく、興味深いという意味での面白い、ね。人は誰しも表現者なんだろうね。それを面白いと思う人がいるかiいないかの違いはあるにせよ。