ハハの介護をするようになってから、ワタシは「自分が両親にどれだけ愛情を注いでもらったか」「他のなにものでもない、このワタシ、ナマケモノで、勉強も嫌いで、家事も掃除も嫌いな(ここはワカラン・笑)ワタシを『ひとりの人間』として受け入れて愛し、育ててくれたのか」とよく思うようになった。
自分で「愛」なんて文字を書いててこっぱずかしいけど(笑)。
なんかね、もう「思う」というより、小さい頃の想い出(今のワタシを形作る素となった事件)を瞬間的に思い出すとともに、痛感する。
いや、ほんま。
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そして、今。
ゆっくりとではあるけれど確実に、親と子供の関係が逆転していく(現在のハハはワタシを頼り切っている)のを経験していると、やはりそういう光景は「子供に見せておいたほうがいいのではないか?」と思うのである。
その意味では、ワタシは普段ボロクソに言っている父祖母に対してすら、ものすごく感謝しているのだ。
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「歳を取る」ということがどういうことなのか。
「結婚して、家庭を作り、子供を育てる」ということがどういうことなのか。
「大家族で暮らすことって悪いことではなかったのではないか。」
兄弟の数を言い出すとややこしいからおいとくけど、とりあえず「一人の人間には2老人」(←老人を単位にするなよ・・)が必要である。
男と女が結婚したら、それぞれの親とのかかわりが発生するから「4老人」になる。
「近い将来5人に1人は認知症になる」と言われている現在、その「4老人」の中に「認知症が発生する可能性」「身体が不自由になる可能性」「病気で寝たきりになる可能性」・・・さて「介護」からアナタは逃げきることができるのか?
病院や施設に放り込む?
OK。
それもひとつの選択肢だから、否定はしない。
でも、お金がかかるよ?
アナタ、それだけ稼げるの?
子供だって生まれてくるだろう。
「共働き」で働いていた女性は、数年の間は戦線離脱をせざるを得ない。
1年や2年の「育児休暇」で、子供がひとり立ちするものでないことくらい分かるよね?
子供が育つにつれて出費もどんどん増えていく。
母親が社会に復帰したところで、かつて貰っていたほどの賃金はもらえないだろう。
家族の中心であった自分達もだんだん歳をとり、身体も昔ほど動かなくなってくる。
・・・どうする?
ワタシはひとり身だし、残りの人生を放り投げることが可能だ(笑)。
上で言ったような人生設計って、普通でしょう?(思い切り外れてるワタシが言うのもナンだが)
そんな生活が「普通に働いていて送れない」って「おかしい」と思わへん?
ワタシが子供の頃は、それで生活できてたんやで?
腹立たへんの??
ワタシは腹が立つ。
「オンナをバカにしてんじゃねーや!」って、思う。
デモもいいけど、選挙のときくらい真面目に考えて、ちゃんと選挙には行かなアカンで。
大きなひとつの家に「2老人」と「夫婦」と「子供」が住んでいる。
ワタシが子供の頃はそんなお家はけっこうあった。
この場合の「2老人」は基本的に夫の親だった。
たまに、妻の両親も合わせて「4老人」「夫婦」「子供」というところもあった。
どうせ介護することになるのなら、ひとつところに纏まってたほうがいいんじゃない? と思う。
「4老人」と同居してたら、子供の手が離れるまでは彼等が面倒見てくれる可能性が高い。
金銭的援助も魅力的。
おじいちゃんやおばあちゃんに可愛がってもらってたのに、そして彼等が老いて「ある日突然いなくなってしまう=死」ことは、つらいことだけど、経験しておいたほうがいいと思う。
「死んでしまった人とは、二度と会えないこと」も。
家族がひとりいなくなると「家」がどれだけ広くなるか、知ってても損はしない。
そして、断言する。
「おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がってもらった子は、年寄りに優しい。」
普段どれだけ、親に逆らっていても、だ(笑)。
「歳を取る」ことから逃れられる人はいなくて、いずれは「子供である自分」もそうなっていくのだということ。
それを、今この瞬間言葉にして理解させなくても、「経験」として持っていれば、きっといつか役に立つと思うんだけどなぁ。
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「ワタシは結婚してダーリンいるから関係ないもんねー」といまだに言ってるアナタに、教えてあげましょう。(ブラックぶぶ降臨・笑)
夫婦が「同時に」死ぬことはほとんどない。
そして平均年齢から考えて、生き残るのは「女性」の方が圧倒的に多い。
子供がいたところで、アナタが「親の世代」を看取る様を見せてない子供が、アナタを看取ってくれると思う?
何年かは必ず「ひとりきり」で生活することになるのだ。
なんか、大勢で、ケンカしながらもワイワイ生活するのって、楽しそうやなぁ・・と最近思うし、ほんとはそれでよかったんじゃないのかな? と思う。
人が大勢になると人間関係も難しくなるけど、その中で子供は「空気を読む」ことを覚えていくのである(笑)。
嫁姑の確執があったとしても、みんながすこしずつ「やさしくなって」譲れるところを譲り合えば、きっと、ヤリクリできる。
だいたい「親と子供」だけの家庭で、人間関係に確執は、ないというのか??(笑)