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国民の暮らしは二の次|国旗損壊罪巡る自民党内の幼稚な議論

ニュースサイト ハンター 2026/6/4

 

「お子様ランチの日の丸を破いたらどうなるの?」――こんなバカげたことが国政の場で真剣に論議されてきた。

 

自民党と日本維新の会の連立政権が制定を目指す「国旗損壊罪」を巡る議論。法案骨子の検討をしている際、「お子様ランチの旗」が議題にあがったというのだから呆れるしかない。

 

この国の政治が、高市早苗のレベルに合わせどんどん下がっていく。

      ◆       ◆       ◆

国旗損壊の対象を「布・紙などで造り、主にさおに掲げて標識・装飾するもので実社会で用いうるもの」として「お子様ランチの旗」は対象外とするという。対象となる違反を犯した場合は「2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金」という罰則を科すというのだから北朝鮮並みの自由侵害だ。

 

憲法21条で定められる「表現の自由」への侵害は明らか。国民の言論、表現活動を委縮させることにつながるとして法制化を懸念する声は少なくない。

 

国旗は芸術、商業公告、スポーツなどでも用いられ、風刺やパロディの対象となることも多々ある。もちろん、時の権力者に対する批判を訴える手段となることもある。

 

アメリカとイランの戦争、それに伴う原油不足、物価高と喫緊の課題は山積みだ。今日、明日にも石油関連製品や原料が足りなくなると連日ニュースでも伝えられ、業者や国民から悲鳴があがる現状だ。一方、国旗損壊罪は、一刻を争うほどの必要性はない。しかし、自民党議員からその点を指摘する声は聞こえてこない。国旗損壊罪プロジェクトチームの会合に参加しているある議員はこう話す。

 

「高市総理にとって、国旗損壊罪の制定は『ぜひとも』というのが基本方針。正直、そんなことをしている場合かという声もあるが、高市一強体制で、とても跳ね返す行動に出る人はいない」

 

そうした中、週刊文春は高市首相を巡り、「サナエトークン」をはじめ、昨年9月の総裁選で高市陣営が他の候補者を中傷する動画をSNSにアップしていたことを連続して記事にしている。

 

「サナエトークン」にかかわった人物と、高市首相の公設第1秘書、木下剛志氏が連携し、小泉進次郎防衛相らに対して《カンペで炎上! 無能で炎上! ボロが出まくって大炎上!!》《客寄せパンダ》などと誹謗中傷。総裁選で自らが有利になるような世論形成をネット上で展開していたというのである。

 

一連の報道について高市首相は、5月28日の参院厚生労働委員会で「事務所のパソコンの記録をチェックして、できる限りのことはした」「あったかのように印象付けられるのは大変心外」と逆ギレしてみせた。

 

この件を追及されるのが嫌なのか、高市首相は記者会見にも消極的だ。5月25日の補正予算の説明では、ぶら下がり会見となり短時間で終了。内閣記者会からは、首相官邸の会見室で実施するように求められているが木原稔官房長官は「節目ごとに実施している」というばかり。

 

総裁選では高市首相に1票を投じたという前出の自民党議員は心配顔だ。

 

「高市総理がご機嫌斜めで、イラついているという話はあちこちから聞こえてくる。

 

野党が以前から主張していた補正予算も、5月になって緊急性に気づき成立。

 

会見をすれば、物価高やアメリカとイランの紛争への対応の危機感のなさ、文春のことを聞かれるのを避けたいから会見は嫌なんじゃないか。国会質疑でも、あれだけ不機嫌な顔だった。会見で文春の報道内容について質問が出ると、爆発するんじゃないかな」

 

そんな高市首相の「心境」を如実に表すSNSの投稿が話題を集めている。5月28日に【高市早苗 外遊ブチ切れ事件】というタイトルで、次のような内容が投稿された。

 

《高市総理は今年のゴールデンウィークにベトナム、オーストラリアを歴訪した。(中略)その事件は起きた。

 

政府専用機の運航は、千歳に駐屯する航空自衛隊が担い、旅客機のCAに当たる業務も空自の自衛官が務める。

 

高市総理を担当した女性自衛官が、雰囲気を和ませるつもりだったのだろう、「総理、オーストラリアでコアラはご覧になりましたか?」と笑顔で聞いた。その瞬間、高市が鬼の形相でブチ切れたのだという。

 

「いまなんて言うた!? 私は遊びに行ってるんとちゃうねん!」。

 

突然の剣幕にビックリした女性自衛官は平身低頭で謝ったが、高市の怒りは収まらない》

 

投稿したのは講談社の週刊現代元編集長、山中武史氏。山中氏は、新入社員時代から週刊現代やフライデーで活躍した編集者で、過去いくつものスクープを発掘してきた人物。正々堂々と実名で投稿しているのは評価に値する。

 

山中氏は、灘中学校、灘高校、東京大学を経て講談社に入社。どの省庁にも“情報源”となる同級生や先輩後輩が山のようにいる。ちなみに、自民党の某議員は中学時代からの同級生だという。

 

山中氏と同じコースを歩み、ある省庁のエリート官僚になっているA氏は、ハンターの取材に対し「山中氏の投稿はある程度当たりだと聞いている。だから高市総理は怒っているんでしょうね」と語る。

 

これに対し、「内閣広報室試行アカウント」という高市首相“直轄”のようなアカウントからは次のような投稿が――。

 

《高市総理のベトナム・オーストラリア訪問の帰りの政府専用機に関する一部X投稿について、マスコミの皆さんからいくつかお問い合わせもあったので、防衛省に確認したところ、当該投稿にあるような事実はないということでしたので、お伝えします》

 

こんなことへの反論を必死にやる高市氏周辺。

 

小沢一郎氏は、《物価高で皆が苦しんでいるのに、なぜかお子様ランチの旗が国旗損壊罪にあたるかどうか議論している自民党。もはや喜劇》と自身のSNSで発信した。

 

同意である。

 

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