兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/364693 2024/12/10 日刊ゲンダイ

ろくに説明はしないので疑惑は全く晴れていない(C)日刊ゲンダイ
いつまで余裕をこいていられるだろうか。
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会が9日、非公開で理事会を開催。25日に斎藤知事への証人尋問を実施する方針を固めた。
知事選で再選した直後に公職選挙法違反疑惑が噴出したが、斎藤知事は何を聞かれても「違法性はない」の一点張り。ロクに説明しないため、疑惑は全く晴れていないが、本人は乗り切れると思っているようだ。
SNS更新で余裕しゃくしゃく
9日はXに「ヴィッセル神戸、J1連覇と2冠達成、おめでとうございます」と、地元サッカーチームの偉業をたたえ、7日は郷土料理「出石そば」に舌鼓を打つ様子を投稿。斎藤知事の言動で世間がザワついているのに、「心静かなひととき」などとノンキに記していた。
しかし、果たしてこのまま「心静かな日々」を送れるかどうか。「12.25」の百条委はそう簡単には切り抜けられそうにない。
「斎藤知事は11月25日にあった百条委に出頭を求められていましたが、全国知事会への出席を理由に欠席。知事再選直後で調整がつかなかったとの理由で出てきませんでしたが、今回は時間をかけて日程調整した。欠席はあり得ず、再選後初の尋問となります」(県議会関係者)
斎藤知事以下、職員が刑事告発される恐れも

自殺した元職員の私的データがSNS上で拡散、立花孝志氏のSNS投稿が問題視されている(C)日刊ゲンダイ
百条委ではパワハラ疑惑を含む7つの問題が総括的に検証される予定。なかでも深刻なのは、自殺した元県庁職員の告発文に記されていた「斎藤知事のパー券押し売り」疑惑である。
「斎藤知事は昨年7月下旬、政治資金パーティーを開催したのですが、パー券を当時の副知事や県の信用保証協会理事長が、商工会などに大量購入させた疑惑が浮上しています。前回の百条委では、保証協会理事長がパーティーのチラシと協会の名刺を企業関係者に渡し『今度お願いしますね』と言ったことがあると証言。公務員の立場で知事のパー券の購入依頼をしたと受け取れる発言で、政治資金規正法に抵触する疑いがある。知事も問題を追及されるはずです」(県政関係者)
もうひとつは、自殺した元職員が公用PCに残した私的データがSNS上に拡散された「情報漏洩」問題だ。
知事選に出馬した「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首がSNSに投稿したことが問題視されている。
「斎藤知事は情報漏洩について『認識している』と言っていました。さすがに本人が漏洩させたり、指示することは考えづらい。とはいえ、誰かが漏らしたのは事実です。職員による情報漏洩を禁じる地方公務員法に抵触する可能性があり、県トップの斎藤知事もその責任を免れないのではないか」(同前)
百条委は本年度内をメドに調査結果を公表する予定。時期は来年2月議会の開会前になるとみられている。
調査の結果、違法性があれば百条委が議会に答申。議会が議決すれば、斎藤知事以下、刑事告発される職員が出てくる恐れがある。
斎藤知事が年越しそばを心静かにすすれるかは、まだ分からない。
◇ ◇ ◇
もはや斎藤知事本人は置いてけぼりで周囲が全国ニュースに登場する事態に県民は怒りの声をあげている。
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