史上最悪の安倍亡き後の総裁選の実態とは? | ワーカーズの直のブログ

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2024年09月15日

本澤二郎の「日本の風景」(5285)

 

<自民党史上最悪の安倍亡き安倍後継の総裁選=やはり裏金議員が集中した高市早苗と加藤勝信の背景>

 

「裏金事件に蓋をする岸田後継の総裁選」に興味はない。それでも愚かな言論界は、まるで恒例行事のようにあれこれと囃し立てて、世論を沸きたてることに懸命である。「総選挙後の低投票率の自民圧勝」を予見できそうだが、野党は指をくわえているばかりで、政権交代論どころではない。戦前派・戦争犯罪派台頭にSOSを発しなければなるまい。言論の腐敗は深刻極まりない。

 

制度としての民主主義を健全に機能させることは、暗闇で星を見つけるように困難であることを、凡人・反骨のジャーナリストに印象付けている昨今である。新聞報道で判明したことは、裏金問題を処理する政治刷新のための総裁選だというのに、安倍や森喜朗と格別に関係の深かった極右の高市に、安倍・清和会の裏金議員が大挙、推薦人に名乗りを上げていた。およそ女性としての優しさとは無縁で、あれこれと話題を振りまいてきた人物に、自民党の危機を印象付けている。

 

<裏金・腐敗議員が推薦議員に集中した高市の強み?>

 

インターネットで人気のYouTubeでは、極右組織と資金面で優位に立っている高市のそれが、他を圧倒している。「気味が悪い」と第三者は悲鳴を上げている。

「靖国神社参拝派」の筆頭として、まるで森や安倍の裏金・腐敗議員を抱え込んだ格好で、壮観でさえある。推薦人20人のうち13人が裏金議員だと報道されている。発言も超過激で、衰退した中国に対して「戦争をしてやる」とい和ぬばかりのような外交発言も発して、ワシントンの国務省官僚を驚かせている。「やくざの鉄砲玉戦術で突出している」との厳しい指摘も、彼女にはどこ吹く風なのであろう。

 

<安倍晋太郎と扇千景=高市と安倍・森喜朗>

 

首相でさえあれば何でもする首相と見られた岸田も、高市の暴走を恐れていたというから、彼女の皇国史観顔負けの歴史認識は、松下幸之助の松下政経塾で染みついた反共ナショナリストそのもので、右傾化した外務官僚も辟易するほどという。

 

「安倍がいなくても森は生きている」ということか。彼女の背後の闇の勢力に岸田も遠慮してきたというから、そのしたたかさは格別かもしれない。

 

安倍晋太郎には扇千景がいた。彼女はいつの間にか参院議長になった。高市には安倍と森が控えていた。安倍が死んで、むしろ安倍の幻影を上手に活用している?五輪利権と裏金事件で窮地に追い込まれた森は、車いすで特級の老人施設で、いまや検事総長の夫を相談役に抱え込んで「法治」を潜り抜けてきている?

 

高市と森の関係は、凡人はよく知らなかったのだが。

 

<加藤勝信と安倍家2代の深い仲>

 

加藤勝信について凡人はほとんど知らなかった。彼は旧田中派の茂木派に所属している。それでいながら安倍・清和会内閣では、特別の地位を得ていた。なぜか?

 

安倍晋太郎と加藤六月と両者の夫人同士の結びつきが絡んでいた。福田赳夫の正統派清和会事務総長・塩川正十郎は「安倍晋太郎は清和会の人間ではない」と永田町で触れ回っていた。福田側近の田中龍夫と安倍晋太郎は、中選挙区制下で激突関係にあった。福田は田中を「たっちゃん」と呼んで、岸の娘婿の晋太郎を嫌った。現に晋太郎の初の総裁選時、清和会議員を中川一郎にも貸したほどで、晋太郎の面子をつぶした。

 

福田家と安倍家の関係は、思想信条も絡んで尋常ではなかった。

 

そんな追い詰められた晋太郎に、同じく本流から外された加藤六月が食らいついて、晋太郎と六月の特別な関係が生まれた。「福田本流から外された晋太郎にしがみつく六月。やり手の六月夫人は、晋太郎の妻・洋子(岸の長女)に食らいつく。彼女は金丸信(旧田中・竹下派)の夫人にも接近し、三者の夫人連合という鉄の結束が誕生していた」「六月の後継者となった勝信の清和会入りは容易ではなく、六月夫人が金丸に泣きついて竹下派に所属させた。それでも本拠地は晋太郎・晋三の清和会。晋三が政権を担当すると、洋子夫人の鶴の一声で次々と要職についた。コロナワクチン利権でしこたま蓄財したようだ」と見られている加藤勝信の推薦人には、裏金議員が4人もいる背景という。

 

以上は安倍家と加藤家に詳しい福田・清和会秘書会幹部の分析。彼は「加藤家は安倍家のお庭番」と呼んでいた。ちなみに安倍晋太郎が幹事長の際の記者会見で吐いた一言は「政治は感情で動く」。確かである。

 

<危険すぎる福田埋没・岸信介の反共亡霊に取りつかれる高市>

 

福田家と岸・安倍家の関係は、後者がA級戦犯勢力で、神道政治連盟・靖国神社参拝に抵抗を示す福田家。リベラルと極右である。これについて森喜朗と小泉純一郎・同進次郎と高市は反共主義の神社参拝派の同根・同じ穴のムジナ。対して福田赳夫の等距離外交論は、倅の康夫の日中・日韓の友好外交として引き継がれている。

 

岸・笹川の反共外交は、松下政経塾の民族主義と同根か。両者の外交論は水と油。皇国史観にこだわる戦犯派は、国際社会では孤立化を招く。「強い日本再生」は戦争を招く可能性を否定できない。

 

裏金議員から分析できる日本の危険な兆候を理解できる日本人は、まだ少ないかもしれないのが悲しい。反骨ジャーナリストの台頭が急がれる。

 

2024年9月15日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

 

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