ハラスメント知事の齋藤元彦氏の去就が注目される! | ワーカーズの直のブログ

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植草一秀の『知られざる真実』

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2024年7月17日 (水) 兵庫県職員2名自死の重大性

兵庫県知事である齋藤元彦氏の去就が注目される。事の発端は本年3月12日に兵庫県西播磨県民局長の男性Aが「斎藤元彦兵庫県知事の違法行為等について」と題した文書を県議、報道機関、県警などに配布したこと。以下、ウィキペディアの記述等を基に、伝えられている経緯を記す。

 

文書は齋藤知事の「職員へのパワーハラスメント」「複数企業への贈答品のおねだり」「2021年知事選での県幹部による事前運動」「業界団体に対する次期知事選の投票依頼」「政治資金パーティーにおける県信用保証協会理事長らによる購入依頼」「セ・パ優勝パレードにおけるキックバック強要」「ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長の五百籏頭眞の死の至る経緯」などの疑惑について7項目にわたって記載したもの。優勝パレードを担当した総務課長(当時)は一連の不正行為と大阪府との難しい調整が原因でうつ病を発症したとも書かれていた。この課長も、のちに自殺した(後述)。この後、3月25日に、兵庫県副知事と人事課長が赤穂郡上郡町にある西播磨県民局を無連絡で訪れ、告発した男性Aのパソコンを押収したと県議が証言している。

 

3月27日、兵庫県は同月末退職予定者の中に懲戒処分の可能性が高い不適切行為が確認されたとして、3月31日付人事異動の一部を取りやめたと発表。人事異動取りやめの対象は、3月末に定年退職予定だった当該男性Aと、文書の作成や流布に関わった疑いがあるとされる自己都合退職予定の産業労働部次長の女性。齋藤知事は3月27日の定例記者会見で「業務時間中なのに嘘八百含めて文書を作って流す行為は、公務員としては失格。被害届や告訴などを含めて法的手段を進めている」と述べた。

 

当該男性Aは4月、県の公益通報窓口に内部文書と同じ内容を通報。他方、上記総務課長は4月1日、異動人事で県の外郭団体に出向。4月20日、上記の元総務課長が自殺。5月7日、県は男性Aを停職3ヵ月の懲戒処分にしたと発表。県は、文書で名前があげられていた県職員や企業関係者ら全員に対してヒアリングを実施した結果、記載された全ての事案で核心的な部分が事実ではないとし、文書は誹謗中傷にあたると認定した。県は「調査手法は申し上げられない」としながら、人事当局による関係者への事情聴取などで「必要十分な調査を行えた」と断言。「県の信頼は回復できたものと考えており、第三者委員会の設置は必要ない」とした。

 

5月9日、立憲民主党県議などで構成される会派「ひょうご県民連合」が第三者機関を設置し調査をするよう県に申し入れた。会見で県議は「調査開始前の段階で知事が『うそ八百』『事実無根』と表明した後、知事の下の職員が内部調査をしただけ」と批判。他方、5月15日に、丸尾牧県議が県職員を対象に独自に実施したアンケートの結果を公表した。4月下旬に出勤途中の職員にアンケート300枚を配ったうち、21人が回答したもの。このうち7人が知事や幹部のパワハラ、6人が知事や幹部への物品供与を回答で指摘したとのこと。

 

丸尾議員はパワハラについて、「イベント時にマスコミの取材がないと、担当課を怒鳴り散らしていた」「チラシに自分の写真がないと怒る」「庁外での公務イベント時には、目的地に15分前に着かないと激怒。随行の秘書が罵倒される」「考古博物館で駐車位置が気に入らないと激怒」などの回答があったことを明らかにした。その後、紆余曲折の末、6月13日に県議会は百条委員会の設置議案を賛成多数で可決した。議案は自民党県議団とひょうご県民連合が共同提案し、両会派、共産、無所属議員などの議員50人が賛成。維新の会県議団と公明党県議団は反対した。

 

6月27日に県議会は百条委員会の2回目会合を開催。7月19日予定の3回目会合に男性Aの証人出頭を求めることなどを確認した。その後に、押収したパソコンに残っている、今回事案と直接関係のない文書を百条委員会で開示しようとする動きが出始めた。このなかで7月7日、男性Aの家族から県警に行方不明届が出され、県警の捜索の結果、男性Aが姫路市の親族宅で亡くなっているのが発見された。

 

副知事は辞職したが齋藤知事は知事職に留まり続けている。

 

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