(衆院3補選詳報)結果は、立民3-0自民! 何度も街頭演説応援で憔悴の小池都知事はいずこへ? | ワーカーズの直のブログ

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(衆院3補選詳報)東京は酒井菜摘氏「真っ当な政治作る」 小池百合子知事の姿は? 立民3-0自民

東京新聞 2024年4月28日 23時35分 https://www.tokyo-np.co.jp/article/323463

 

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の補欠選挙が28日、行われた。唯一の与野党対決となった島根1区で立憲民主党の元職が当選を決め、自民党は2つの「不戦敗」も含め全敗となった。派閥の政治資金パーティー裏金事件や旧統一教会問題で自民党に逆風が吹く中、有権者の厳しい審判が下された形で、岸田文雄首相(党総裁)の進退に影響する可能性がある。

 

◆混戦の東京15区 立憲民主・酒井菜摘氏が初当選

与党候補不在の中、9人による混戦となった東京15区は、立憲民主党の新人酒井菜摘氏(37)が、小池百合子都知事が支援した無所属新人の乙武洋匡氏(48)らを破って初当選した。

 

酒井氏は江東区内の選挙事務所で、「利権やお金で動く政治ではなく、国民の声を受け止めて動く真っ当な政治を作っていくことを掲げた。その訴えに一定の理解をいただいたものと受け止めている」と語った。

 

一方、落選が確実となった乙武氏は、江東区内の選挙事務所で「このような結果になり、責任を感じている。申し訳ない」と頭を下げた。選挙期間中、何度も街頭演説に駆けつけた小池百合子都知事の姿はなかった。

 

◆2位は元参院議員の須藤元気氏、乙武氏は5位

◇衆院東京15区補選 開票結果

当 49476 酒井菜摘 立民 新

29669 須藤元気 無所属 新

28461 金沢結衣 維新 新

24264 飯山陽 諸派 新

19655 乙武洋匡 無所属 新

8639 吉川里奈 参政 新

8061 秋元司 無所属 元

1410 福永活也 諸派 新


 28日投開票の衆院3補欠選挙で、自民党は唯一候補者を立てた島根1区でも敗れ「全敗」を喫した。

 自民党執行部にとって派閥の政治資金パーティー裏金事件の「逆風」を受けた敗北は織り込み済み。事件の「主犯」は安倍派や、執行部と距離がある二階派だったとの思いもあり、岸田文雄首相(自民総裁)は続投する構えだ。
ただ、反転攻勢は容易には見いだせない状況で、首相にとって「いばらの道」が続く。

 首相は投開票に先立つ24日の参院予算委員会で、3補選の結果について「私への(有権者の)判断も含まれる」との見解を示した。岸田内閣の支持率は裏金事件の影響もあり低迷続きだ。補選全敗を機に「首相では次の総選挙は戦えない」との声が自民内で高まる可能性があり、中堅議員は「重要なのは頭(総裁)を代えることだ」と話した。

1110 根本良輔 諸派 新

 

◆島根1区 亀井亜希子氏「切実な一票も多々あった」

唯一の与野党一騎打ちの構図となった島根1区は、立憲民主党の元職亀井亜紀子(58)が2期目の当選を確実にした。

亀井氏は「今回、確かに自民党にお灸を据えようという声もあった」としつつ、「一方で、本当に何とかしてくださいという切実な一票も多々あった。遊説してきた中で感じている」と選挙戦を振り返った。

 

◆長崎3区 山田勝彦氏「自民は真の政治改革をすることでけじめを」

長崎3区も与党が候補者擁立を見合わせた。立憲民主党の前職山田勝彦氏(44)が野党同士の一騎打ちを制し、2期目の当選を確実にした。

前回衆院選で比例復活当選した議席を返上して、今回の補選に臨んだ山田氏。「(自民党の)裏金事件へのけじめは選挙ではなく、国会に戻って真の政治改革をすることでけじめをつけるべきものと考えている」と話した。

 

◆自民・茂木敏充幹事長「党への批判、重く受け止める」

自民党の茂木敏充幹事長は28日夜、島根1区で公認候補が落選確実となったのを受け、党本部で記者団の取材に応じた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を念頭に「自民に対するさまざまな批判を重く受け止めなければいけない」と肩を落とした。

今後の党の信頼回復に向けては、「時間はかかると思うが」と前置きした上で、「政治改革、党改革を進めると同時に、物価高や円安の問題、そして厳しさを増す安全保障環境の課題もあり、しっかりそれらに応えていく」と強調。さらに、「非常に今、自民が厳しい状況に置かれているからこそ、党が一致結束して臨んでいく必要がある」と述べ、岸田政権を支えていく考えを示した。

 

◆立憲民主幹部「今日はのろしが上がった」と衆院解散を要求

一方、立憲民主党の泉健太代表は28日夜、党本部で記者団の取材に「自民党は党内ではなく、国民の言うことを聞け、という私たちの訴えが浸透した」と、自信に満ちた表情で語った。

 

同氏は「選挙期間中に出てきた自民党の政治改革案が全くの期待外れだった。これは大きなインパクトだった」と勝因を分析。「自民党の政治改革案が進まないようなら、信を問わねばならない」とも指摘し、岸田首相に早期の衆院解散・総選挙を迫った。

 

党都連会長を務める長妻昭政調会長も、酒井氏の選挙事務所で「はっきりと自民党の政治改革案に落第点がついた。裏金の実態解明にも落第点がついた。両方とも、顔を洗って出直せということだ」と強調。「早く総選挙を実行して、この混乱した政治を皆さんの民意で収めていくということの、今日はのろしが上がった」と、早期の衆院解散を求めた。

 

◆立民と維新は主導権争いを演じたが

裏金事件で逆風の自民党は、東京15区と長崎3区では選挙区事情もあって候補者を擁立できなかった。

一方、自民党が不戦敗となった東京15区と長崎3区では、立憲民主党と日本維新の会がそれぞれ公認候補を擁立。次期衆院選に向け、どちらが政権交代の受け皿としてふさわしいかの主導権争いを演じたが、いずれも立民に軍配が上がった。

 

◆東京15区の投票率は40.70%

東京15区補選の当日有権者数は43万285人。投票率は過去最低の40.70%で、前回21年10月の衆院選(投票率58.73%)を18.03ポイント下回った。期日前投票をした人は5万6169人で、前回の8万1730人より2万5561人少ない。

 

東京15区に立候補したのは次の9氏(届け出順)

・諸派「NHKから国民を守る党」新人の弁護士福永活也氏(43)

・無所属新人でファーストの会副代表の乙武洋匡氏(48)=国民民主、ファーストの会推薦

・参政党新人の看護師吉川里奈氏(36)

・無所属元職の元環境副大臣秋元司氏(52)

・日本維新の会新人の元江崎グリコ社員金沢結衣氏(33)=教育無償化を実現する会推薦

・諸派「つばさの党」新人でIT会社経営の根本良輔氏(29)

・立憲民主党新人で共産、社民党の支援を受ける元江東区議の酒井菜摘氏(37)

・諸派「日本保守党」新人で麗沢大客員教授の飯山陽氏(48)

・無所属新人の元総合格闘家須藤元気氏(46)

 

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https://mainichi.jp/articles/20240428/k00/00m/010/062000c