『新型コロナmRNAワクチン:臨床試験データとその後のワクチン推進キャンペーンから学んだこと』 | ワーカーズの直のブログ

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令和6年3月25日

 

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(この動画は2021年2月19日に投稿したものですが、2022年7月、突然、削除されてしまいました。その動画をそのまま米国の動画サイトに再投稿したものが本編です。情報が何もなかった時期に作成したものですから、不正確な表現も何か所かあります。それも歴史の一コマとして、そのまま掲載してあります。正しい情報は当ホームページでご確認ください)

 

English version is available here!

改造メッセンジャーRNAの専門的解説はこちらでどうぞ!

 

今週の新情報(2024.3.25)

Q&A 一方的に取り消された論文: 露骨な反ワクチン弾圧?

 

2024年1月24日にネット掲載された論文『新型コロナmRNAワクチン:臨床試験データとその後のワクチン推進キャンペーンから学んだこと』が物議をかもしています(文献1)。公開の1か月後、一方的に掲載の取り消し処分を下されてしまったのです。いったい何があったのか、背景を探ってみました。

 

現在、この論文については、取り消し処分になった理由が、編集長名で以下のように記されています。「この論文が掲載されたあと、批判が殺到した。そこで複数の編集責任者で再度、論文を検証したところ、引用文献が不適切であったり、あるいはデータの解釈に間違いがあることを確認した。なお著者らは、この決定に同意していない。」

 

その後、論文を執筆した著者らは、専門誌を出版しているシュプリンガー・ネイチャー社に対し、2億5千万ドルの懲罰的損害賠償を請求する裁判を起こす、と発表しました(文献2)。このような損害賠償の仕組みは日本になく、とにかく天文学的な金額になるのが特徴です。ただし、裁判所に対して実際に訴訟手続きがなされたどうかは、3月25日現在不明です。

 

執筆者は、裁判を起こすに至った経緯を次のように述べています。「私たちの論文が公開されたあと、編集部には、悪意に満ちた6通の手紙が届いたと聞く。それを信じ込んでしまい、私たちを”悪意ある反ワクチン主義者”と決めつけ、科学的な裏づけのないまま、掲載取り消しを決めた。これは掲載に伴う契約違反であり、悪意ある誤解であり、誹謗中傷だ!」と。

 

論文を批判した一人の名前が判明したことから、著者は、この批判者と直接、メールのやり取りしました。しかし、「弁護士と相談するから、もう連絡はしないでほしい」というメールを最後に、音信不通となりました。

 

一方、この論文に賛意や高い評価を与える専門家もいて、著者たちのもとには激励の手紙もたくさん届くようになりました。文献2には、具体的なメールの内容が掲載されています。

 

さて、問題となった論文は、いったいどんな内容だったのでしょうか?

 

全体が50ページからなり、参考文献が293件もある大作で、読むのも大変です。内容をひとことで言えば、当ホームページ『新型コロナのエビデンス』が、足掛け5年にわたってお伝えしてきた情報とほぼ同じものでした。つまり、この論文が世間から否定されてしまうのであれば、当ホームページの存続も危ういことになります。

 

論文の記述はきわめて正確で、参考文献も適切に選ばれていて、かつ解釈に間違いはありません。そこで、この論文に寄せられた批判を詳しく分析してみることにしました。代表的な批判のひとつは、「(ワクチンは危険という)結論が先にあり、それに合わせてデータを集めただけ!」というものでした。このような意見は、学問的な論争の場面でよく交わされる、いわば定番の批判です。

 

しかし考えるまでもなく、その逆の見方、つまり「(ワクチンは体に良いという)結論が先にあり、それに合わせてデータを集めただけではないか」という批判にまず答えてもらう必要があるでしょう。しかし、当ホームページで明らかにしてきたように、「ワクチンが安全で有効であることを、科学的に正しい方法で示したデータ」は存在しないのです。

 

この論文でひとつだけ気になるのは、冒頭、次のような記述がなされていたことです。「米国民の税金から巨額のお金がワクチン・メーカーに事前に支払われていて、引っ込みがつかない状態にあった。そのため政府は、不利なデータが出る前にランダム化比較試験を早期に終了させるなど圧力をかけた」。

 

純粋に科学の立場から主張を展開すべきところでしたが、その枠を一歩踏み外したこの記述が権力者(?)の虎の尾を踏んでしまったのかもしれません。SNSでの誹謗中傷事件でよく語られることですが、悪意ある書き込みの火元は一か所でも、それが企みとして、あるいは無責任な追随によって拡散し炎上したりします。今回のゴタゴタもそのような流れだった可能性があります。

いずれにしても、新型コロナワクチンの真実を世に訴える道のりが、さらに遠のいてしまったかと思わせる、気の重い出来事でした。

 

なお本件については、複数の方から情報提供をいただきました。ご協力に感謝いたします。

 

【参考文献】

1) Mead MN, et al., (Retracted) COVID-19 mRNA vaccines: lessons learned from the registration trials and global vaccination campaign. Cureus, Jan 24, 2023.

2) Kirsch S, We're suing Springer Nature for $250M in punitive damages for the unethical restraction of our COVID harms paper. Steve Kirsch's newsletter, Mar 6, 2024.