馳浩が暴露した「黒幕の名前」と五輪招致の裏とは? | ワーカーズの直のブログ

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馳浩が暴露した「黒幕の名前」と五輪招致の裏 国会でカネの流れを解明すべきだ 適菜収「それでもバカとは戦え」https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/332465
2023/11/24 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし

 


五輪招致は必ず勝ち取れ(右から、安倍元首相と馳浩石川県知事)/(C)日刊ゲンダイ

 

 石川県知事の馳浩がいい仕事をした。東京五輪招致に関する黒幕の名前をポロッと漏らしてしまったのだ。

 

 馳は講演で、2013年に招致が決まった東京五輪をめぐり、開催都市決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(IOC)の委員約100人に対し、内閣官房報償費(機密費)で贈答品を渡したという趣旨の発言をした。IOC委員の選手時代の写真を1冊20万円でアルバムにして配ったとのことだが、それが事実ならIOCの倫理規定に触れる可能性がある。

 

 また、当時首相だった安倍晋三から「五輪招致は必ず勝ち取れ」「カネはいくらでも出す」「官房機密費もあるから」と告げられたとした。もちろんアルバム程度で買収できるわけがない。注目すべきは安倍が機密費を使った買収工作を命じていたことだ。

 

 その後、馳は「誤解を与えかねない不適切な発言だった」として全面撤回したが、これは、陸上男子棒高跳びで活躍したセルゲイ・ブブカらの名前を出して具体的に事実関係を述べたものであり、撤回すれば消えるような話ではない。

 

 この連載でも述べてきたが、安倍はオリンピックの強行にこだわり続けた。招致の際の最終プレゼンテーションでは「(福島第1原発の汚染水は)完全にブロック」されていると嘘をついている。東京電力はこの発言を否定。実際には高濃度の汚染水が漏れまくりだった。

 

 安倍は「確かな財政措置」が「確証」されているともホラを吹いたが、当初、7300億円程度とされていた施設整備を含む大会の総経費は、その後ねずみ算式に膨れ上がっていった。 

 

 東京都と日本オリンピック委員会がつくった招致委員会による買収疑惑も発覚。フランス検察当局は捜査を開始。

 

 新国立競技場の設計は迷走を極め、エンブレムはパクリ騒動でやり直し、新型コロナの感染拡大により日本国民の7~8割が開催に反対する中、安倍は「共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています」(「月刊Hanada」21年8月号)などと妄想を膨らませた。国民の7~8割が「反日」? バカにも限度がある。馳の国会招致を行い、カネの流れの解明を急ぐべきだ。

 


適菜収 作家

近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中

 

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