これが国連人権理事会の常任理事国入りを目指す日本の実態だ! | ワーカーズの直のブログ

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【ジャニーズ性加害】 国連調査の揉み消し図る外務省 https://tanakaryusaku.jp/2023/08/00029343

2023年8月7日 18:57 田中龍作ジャーナル

 

立憲民主党のヒアリングに出席した元ジュニアの石丸志門氏(55歳)。マイクを持つ手が小刻みに震えていた。=7日、衆院第16控室 撮影:田中龍作=

 

ジャニー喜多川氏の性加害にあったジャニーズジュニアは延べ人数で数万人に上ることが分かった。元ジュニアの石丸志門氏(55歳)が、囲み会見で田中の質問に答えた。

 

石丸氏によると「喜多川氏は一晩に数人のジュニアと行為に及んでいた」「オーラルセックスが中心で場合によってはアナルセックスもあった」。

 

性加害はほぼ毎晩だった。単純計算してひと晩5人として1年で1,500人を軽く超える。ジャニーズ事務所を設立する前から性加害があったため70年間に及んで被害があった。

 

「(被害者は)延べ人数で数万人になる」と石丸氏は明らかにした。

 

氏は「性的搾取によって(喜多川氏に)気に入られれば出世街道に乗ることができた。抗えない、紛れもない事実だった」とも話した。一方で不興を買えば仕事がなくなった、という。

 

多くの元ジュニアたちが顔をさらして、辛い思いをしながら過去の性被害を明らかにしているが、国は一向に動こうとしない。

 

6省庁から出席した官僚群。いずれも他人事のような対応だった。=7日、衆院第16控室 撮影:田中龍作=

 

BBCが報道し国際的な問題となったことから国連人権理事会が日本を訪れ、先月24日から聞き取り調査などを行った。最終日の4日に都内で記者会見した。

 

国連は喜多川氏の性加害は深刻な性的搾取と虐待と断定したうえで「日本のメディア企業は数十年にわたりこの不祥事の揉み消しに加担したと伝えられている」「ジャニーズ事務所による調査には透明性と正当性に疑念が残る」と報告した。

 

大きな問題が明るみに出た際、マスコミそれも記者クラブメディアの知らぬ振りや加担がある。木原事件しかり、元TBS記者によるレイプ揉み消ししかり。コロナ禍の東京五輪強行しかり。

 

きょう7日、立憲民主党は政府からも事情を聴いた。内閣府、法務省、警察庁、こども家庭庁、外務省、経産省が出席した。

 

ヒアリングのあと囲み会見が持たれたが、マスコミは緩~い質問ばかりを繰り出した。=7日、衆院第16控室 撮影:田中龍作=

 

外務省から仰天発言が飛び出した。人権人道課の松井宏樹課長補佐である。「これ(上記の報告)は国連人権理事会の見解ではない。個人的な専門家の見解」というのだ。

 

専門家といえども個人の調査にジャニーズ事務所が応じるだろうか。田中は「寝言は寝てから言え」と外務官僚を怒鳴りつけたくなった。

 

日本は国連人権理事会の常任理事国入りを目指しており、選挙はこの10月にある。日本国内に人権問題はない、ということにしたいのだろう。

 

メディアは明らかに及び腰だ。視聴率最優先のテレビ局にとって、ジャニーズほど安定して視聴率が取れるコンテンツはないからだ。

 

政府は木原事件のように揉み消しを図り、マスコミは事態が鎮静化するのを待つ。

 

政府からのヒアリングを聞いていた石丸氏は「当事者の私としてはきょうの段階で明るい未来は見えていない」と肩を落とした。

 

~終わり~