おはようございます。
昨日に引き続き、貧乏の話をしたいと思います。
「引っ張るねぇ~!」と思われるかもしれませんが…
今日は貧しさが人生を狂わせる、という話です。
私は仕事柄、毎日何件も高齢者のお宅を訪問しお話を伺うのですが、
もう何千件もお話を伺った中で、私の中で一定の傾向があります。
「生活が厳しいんだろうな」と思われる人は「ほぼ」生活が乱れています。
或いは荒れています。そして苛立っています。
徐々にケンカ腰になり、傾向として社会や行政に悪態をつき始めます。
たった30分くらい、全くの他人である私に対してもそうなのですから、
おそらく日頃から、買い物に行っても、近所の人にも、たまに来る家族にも
そんな態度なのでしょうと推察します。
さらに状況が悪化すると、無気力になります。セルフネグレクトの状態に陥る方も
いらっしゃいます。着替えない・整容行為を行わない、ちゃんと食べない。
逆に若い頃は色々あったのでしょうけれども、最終的に立派な家を構え、お金にも
余裕のあるであろうお宅の高齢者は、病気があっても「なるようにしかならん」と
鷹揚です。ゆっくりと良い香りのお茶をすすり、私にも勧めてくれます。
この方たちはいわゆるバブルの頃、やろうと思えば大儲けできた人たちです。
あの頃はもうただがむしゃらに働けば、学歴がなくたって何とか蓄財できたんです。
あの好景気がいつまでも続くと高をくくって使い果たしてしまったのか。
いやいや、この先はどうなるかわからんぞ、としっかり財務管理を行ったのか。
それだけではないでしょうが、若い時からの計画性の良しあしで、人生の終盤は
大きく変わってしまいます。
高齢者になっては、何をどう考えても若い時のようには働けません。
「働けなくなる日」-それはいつ来るかもわかりませんね?
今、若い方々は目の前の事しか見ていないような気がしますが、日頃の積み重ねや
学び、向上心、努力…。これをひとたびでもおろそかにすると、老後の人生は大きく
差が開きます。
人生は常に休みのない戦いだ、と私は思っています。
「どうにかなるさ」なんて、絶対思わないでください、と言いたい。
今、日本の経済が少しずつ変わっていこうとしています。
どうか乗り遅れることなく、人生最期の日まで「やりきったぜ!」とほほ笑むことができる
人生設計をしてほしいと思うのです。