EMBAJADA BOLIVIANA / Soñando Locuras
アルゼンチンのRAMONES CORE/POP PUNKバンド、EMBAJADA BOLIVIANA(エンバハダ ボリビアナ)の2000年リリースとなる4th Albumです。
僕は震えました。まずこのバンドに出会ってからずっとこのアルバムを探してて早数年。海外からも買えそうではあったけど、送料込みで¥6000くらいするのはさすがに躊躇してたわけで、今回タイミング良く安価で出てたのをポチって遂に手に入れたわけです。ここ数年の個人的入荷でベスト5に入る喜び。
たぶん今後このバンドのアルバムは入荷は出来そうにないので色々とまとめて書いときますね。
まずEMBAJADA BOLIVIANAは日本語でボリビア大使館って言うバンド名。92年結成で94年に1st Albumをリリース。96年と97年に続けて2nd,3rdアルバムもリリース。この時までの作品はまだ荒削りな感じでデモ音源に近い感じですね。
で、92年結成と言うことでアルゼンチンのRAMONESCOREバンドで言うEXPULSADOSより前、ATTAQUE77より後の世代。ラモーンズがアルゼンチンに初めて来た時くらいに活動を始めたと言う感じでしょうかね。ライブを観て直接影響を受けたかどうかは分かりません。ただ、今なお現役かつ現地では相当な人気があるバンドだとわたくし調べでは思ってますが、たぶんこの予想は合ってます。
で、今作は過去の初期3作品にも収録されてる曲を集めて再録したような感じの内容なんですが、これまでがデモ音源だと考えると今作が実質の1stアルバムと言っても良いのかな?とにかくサウンド面から凄いのよ。
彼らに出会った当時の僕はそんな事は知らなくて、純粋にこのアルバムの一曲目を飾る“No Tengo Nada”を聴いた時にその壮大なスケール感と伸びやかに歌うボーカル、RAMONESが根底にありつつもポップスにも通じるくらいポップでハートウォーミングで人懐っこいサウンド、それら全てを含めて一聴して好きになりすぐさま音源を探す旅に出たわけです。(と言っても基本ネットサーフィン)
もちろんこの曲以外も最高だったわけです。続くM-2”Ella Esta Loca”の曲の転調含めて母国語の歌い回しも癖になるこの感じやメロウで心ほっこりするM-3”Alguien Como Yo”やM-5”Me Llevaré”なんかも泣ける。POP PUNKファンもガッツポーズな疾走感たっぷりな”Pedro Y Juan”も大好き。そして最後を飾る”MemoriasDe Guerra”がこれまたお涙を誘うアルバムの終わりを告げる一曲。
本当どの曲も優しいのよ。サウンドもボーカルもとにかく優しさが滲み出てる。夏の夕暮れ、涼しい海風を感じながら砂浜に造られた野外ステージでこんな曲聴けたら最高なんじゃないでしょうか?ビールが絶対進むぜ。
んで、全然手に入れることができずにずっとサブスクで聴き続けてきたので、どれも知ってる曲ではありましたが届いてコンポにセットして流れてきた瞬間は込み上げてくるものがありましたね。こう言う瞬間のために音源を掘る作業ってやめれないのかも。。。と言うこじつけ。
つーことで最初に述べたように一部は手に入れようと思えば大枚叩いて購入できそうではありますが、基本高く付くのでほぼ諦めてます。つーか基本持ってる所がアルゼンチンの民なのでアルゼンチンからの送料が¥4000くらいするのがイケてねーー!!(撃沈)
初期3枚は購入自体が無理ゲーぽい。それに加えて日本での流通はまずないと考えて良いですね。パンクの枠を超えたこんなにも良いバンドなので万人ウケはしそうなので誰かどうにかまとめて入荷してくれんかのぉ…と言う他力本願スタイルであります。あ、でも次のアルバムは結構メジャーなポップスバンドみたいになってるので手に入れるなら絶対今作オススメです。