Bubble and Squeak Records~134の雑食音源レビュー~ -1195ページ目

THE DICKIES / ALL THIS AND PUPPET STEW







2001年リリースの6thアルバムです。
もう10年以上前のリリースにはなりますが、スタジオ・オリジナル・アルバムとしては目下最新作にあたるのが今作。



リリースがなんとかの【FAT WRECK CHORDS】からであり、プロデューサーにはRyan Greeneを迎えての渾身作!


この時点でも彼らは結構なお年を召しているはずですが、そのサウンドは不変!



いや、むしろ凄いことになってます!
温故知新ではありませんが、昔からの変わらぬ歌声にキラキラのキーボード(ピアノ)をちょいと聴かせてコーラスワークも憎いほど良い!

でも全体のメロディは所謂、現在進行形のものであり、初めて聞いた人は恐らく「良いバンドが出てきたもんだな」と勘違いしてしまうんじゃないかと言うほど、キレイに仕上げられています!

曲調やライブ・パフォーマンスからキワモノ(コメディ)バンドとして捉えられたりもしますが、これを聴いてそんな事が言えるか?!って言うほどガッチリ ハマってます。



このアルバムでの最大のキラーチューンはM-4『DONUT MAN』とM-5『HOWDY DOODY IN THE WOODSHED Ⅱ』であります!


M-5は【FAT】からリリースされていた100バンド収録の激ショート・チューン・コンピの名盤『Short Music For Short People』に収録されていた曲のFull ver.(だからⅡって付いてるんですな)


んで、M-4はこれまたカバー曲のようなんですが、そんな事どーでも良い!
なんと言おうがDICKIESの『Donut Man』が僕は好きです!と声を大にして言える!


イントロから好きだし、コーラスワークも素晴らしい!そして最後にだけ入るあのコーラスもズルいです(笑)


そのあとに『HOWDY~』の軽快なピアノに乗せたドゥーワップ調の名曲と続くのは本当に素晴らしい!



この二曲は何回聞いても飽きがきませんよ(笑)




これを書きながら思ったのは、“今”の彼らのアルバムを聴きたいってこと。



きっと、このアルバムを越す作品であり、時代に取り残されることのない一枚を投じてくれることでしょうに。






『Donut Man』YOUTUBE


『HOWDY DOODY~(コンピ収録のShort ver.)』YOUTUBE