TEENAGE BOTTLEROCKET/ STEALING THE COVERS
世界中のPOP PUNK/RAMONES COREがフェイバリットにあげる屈指のUS POP PUNKバンド、TEENAGE BOTTLEROCKET(以下TBR)の2017年リリース作となる今作は、バンド史上初のカヴァーアルバム。しかもリリースがCome back【FAT WRECK CHORDS】!!
先にSNS上でジャケ写とカヴァーアルバムという情報が出た時に僕は凄く興奮しましたよ。と言うのも写っている背景写真は今作に収録されるバンドだとわかったのですが、そのメンツたるや。王道のROCK&POPSやパンクバンドではなく、まさしく自分が大好きなやーつ&掘り下げているようなアンダーグラウンドなPOP PUNKバンド達。目にとまったTHE SCUTCHES,HOLLYWOOD BLONDES,MUGWUMPS and more...。もう期待は高まるばかりでした。なんでも世界中をツアーする中で出会った良質なバンド(友達)からの選曲と言う、あくまで王道カヴァーアルバムではないと言うコンセプト。ライナーにもメンバー1人ずつのそのバンドに対するコメントがあるのが温もりを感じますね。
と言うことで一曲ずつの解説はしませんが、掻い摘んで個人的レビューをさせて頂き終わりにしたいと思います。もちろん僕も全ての収録曲を知ってるわけではないし、知ってるバンドでも端折ってしまってますがそこはご愛嬌。知らないバンドに関しては聴きながら検索して、聴き比べて、他の曲聴いたりでまた新たなバンドと出会えますね。こう言う事をして欲しいというのが今作の根底にはあるのでしょう。僕も日々勉強ですわ...。
まずは収録曲。
1.THE WAY I KNOW (VARSITY WEIRDOS)
2.BACK&FORTH(HOLLYWOOD BLONDES)
3.COLLEGE TOWN(Jüke)
4.DON'T GO(THE SCUTCHES)
5.ROBOCOP IS A HALFBREED SELLOUT (SPROCKET NOVA)
6.NO HUGGING NO LEARNING (HEAD)
7.SHIT FUCK GOD DAMN(ARTIMUS MAXIMUMS)
8.GAY PARADE(THE GULLIBLES)
9.IT CAME FROM THE RADIO(THE BLENDOURS)
10.ALIEN MOTION TECHNOLOGY (THE MUGWUMPS)
11.HAT NERD(THE FOUR EYES)
12.MY VERY BEST(THE 20 BELOWS)
13.I KILL BUTTERFLIES(ONION FLAVORED RINGS)
14.WHY THE BIG PAUSE(THE PUNCHLINES)
M-2のHOLLYWOOD BLONDESは自主リリースとなる単独ミニアルバム1枚とコンピ,split音源のみの僅かなリリース作品しかないにもかかわらず、ここ日本でも一部のマニアの間では人気のUS POP PUNKバンド。TBRとの相性もぴったりな単音ギターの始まりである"Back & Forth"は彼らがカヴァーしたらオリジナルぽく聴こえてしまいますね。
M-4のTHE SCUTCHESはTBR来日時にMiguelに「THE SCUTCHESのカヴァー曲ってDon't Go?」と質問したところ「Yes」と言う答えが返ってきてやはりそうかと思った。もう選曲としてはこれだろう& Kodyがメインボーカルをとるって所まで想像できていたが、実際は2ボーカルスタイルの利を上手く活用した壮大感プラスαな仕上がりとなっていた。(でもやはり僕はオリジナルが好きw)
M-6のHEADはコテコテの金太郎飴RAMONE PUNKバンド。もはやどの曲が収録されようが僕には区別がつかない。案の定、オリジナル曲はどんなんだったっけ...?と探す始末。でも良いバンドなんですよ笑
M-8THE GULLIBLES。知らないバンドだったので調べましたがナードかつアングラなTHIS IS POP PUNKなバンドでビックリ!もう見た目から最高!音の方もMUTANT POPライクなやつでこれは掘り下げたい良い出会いでした。
M-10THE MUGWUMPSはオーストリアの大御所RAMONES COREバンド。絶対収録曲は"Banana Brain"できて、Rayが首に青筋立てて歌っている姿が想像できていたのだが、実際は違った。それでも収録曲は結構TBRにハマってると思う。MUGWUMPSのサウンドとKodyの歌声の相性はかなり合ってるということですかね。
M-12THE 20 BELOWSと言えばやはりこの曲。僕も大好きな曲。この曲は本当に泣ける 切なさがサウンドの奥底にあるんだよね。だけどTBR verだと突き抜けるような爽快感が出てる気がするのはなぜだろう。