ー高校2年の時に医師になりたいと母に言った。ー
母は私を出産した後から体調を崩し、腎臓・甲状腺が悪く何度も入院していた。守りたいって思うのは自然だった。でも
”医者の子供しか医者になれない”と思い込んでいたし、
父が友人の借金をかぶってしまったため私が小学校3年生ぐらいからは家庭は火の車だったから経済的な余裕はない。
こころにともった火は、そっと吹き消してしまっていた。
ところが高校2年生のとき図書館で1冊の本に出会う
。
徳田虎雄 『ゼロからの出発』
無医村の徳之島で育った虎雄が弟の死をきっかけに自治医大にいき、その後徳洲会病院を開くという実話
私でも医者になれる。母を助けてあげられる。誰かの役に立てる仕事に就きたい。正義感が強かったこともあり勝手に盛り上がった。
『お母さん、わたし、医者になる
』
『私は反対よ。あなたみたいな”人の気持ちもわからないような人”には医者になんかなってほしくない。患者として言わせてもらう
』と。
驚いた。当然喜んでくれると思った。絶対応援してくれると思った。今まで応援しかしてこなかった母に反対された。
反抗して自治医大は受験したけど不合格。
一浪して薬学部に入った。そこでゆきちゃんと出会う。