わたしが母とのお気楽な生活を解消して母の家を出たのは、母が74歳のときでした。
だいじょうぶよ、おかあさんまだまだ元気だし、ひとりでじゅうぶんやっていけるから。テニスもスポーツクラブもスイミングも絵の会もあるから忙しいし。あなたがそうやってHくんといっしょにちゃんと生活していくいのがいちばんいいことだしね。
おとなになってから、まぁいろんな事情もあって母の家に再び転がり込んで始まったお気楽なふたり生活はほぼ10年。完全なおんぶ生活、食べさせてもらい好きなことをさせてもらい、その代わりに買ってもらった車で母の遊びのアッシー君をしているような、パラサイトってやつかな。
もちろん、いつまでもこんなことしてていいのかな?っていう漠然とした不安はあったけれど。
母娘だからなんの遠慮もない(わけでもなかったけど)し、母とたくさん旅行にも行ったし、それなり楽しい毎日でした。
長~い付き合いのHくんがまともに働き食べられるようになったのを契機に、思い切った大きな決断。
ご近所にも「母のことをよろしく」と挨拶をして、8月の初めに引っ越しました。
しょっちゅう電話したり訪れたりしながら、少なくとも母が80歳になるくらいまでは、母は母なりに気楽で気ままな「独り暮らし」をなんとか楽しめていたようでした。