こどもの頃、自分でシャンプーができなかった。
母といっしょにお風呂に入る。
母が膝の上にわたしを横抱えにする。
手桶でわたしの頭にお湯をかけて洗ってくれる。
あのころはまだシャワーなんてなかったから。
シャンプーは小袋に入った粉、「使い切り」らしいが、一度で使い切るなんてことは絶対にない。
袋の端っこをちょっとだけ切って、掌に少しだけ粉を振り出す。
お湯を垂らして掌の上でこちょこちょ混ぜると泡がいっぱい立つから。
わたしと母が使って、袋の切り口を丁寧に折りたたんで、次のシャンプーのときにまた使う。多分少なくとも2回は使ったはず。
あのころは毎日シャンプーする、なんてことはなくて、せいぜい週に2,3回くらいだっただろう。
ちゃんと目つむって❣
母の声。
いつごろまでそうやって抱きかかえられてシャンプーしたんだろう・・・
