【260】富山駅のビルで一杯 | 酔いどれパパのブログ

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【259】からのつづき


いくつかの飲み物の中から生ビールを選んだ「越中おまかせドリンクセット」(1350円)には、少量ずつながら刺身やアラ煮、寿司一貫が盛り込まれスタートにはちょうどいい。

刺身もアラ煮もうまく、空いているからとりあえずこの店でいいや、なんて思ったのは失礼だったなぁと反省しながらビールを飲み干し、タブレットから熱燗を注文する。

熱燗は、東京でも「苗加屋」の人気が高まっている砺波市は若鶴酒造さんの「玄」で、刺身にもよく合う。
新鮮な魚で作られたのがわかるアラ煮も熱燗に合ったので、レギュラーメニューのアラ大根煮と、できるまでの箸休めに冷やしトマトを追加。

魚とトマトの組み合わせは質や鮮度が悪いと生臭さを感じることもあるが、これまでのところ気になることはなく、思ったより量の多かった冷やしトマトと熱燗でアラ煮を待つ。

小鍋に盛られたアラ煮は、先ほどのセットに付いていたものとは違って作り置きのようで、大根に味が染みている反面、ブリらしき魚に少々生臭さがある。

トマトで腹が張ったので、そろそろシメに入ろうと、こちらを注文。
富山湾の真珠とも呼ばれる名物の白エビのから揚げで、衣に負けぬ甘み旨みがこれまた熱燗に合う。

以前富山で食べた白エビのかき揚げでは衣の味と食感が強かったが、薄い衣で素揚げに近いこのから揚げはしっかり白エビの風味が感じられ、冷酒とやってもよさそう。

あまり調子に乗ると、また脱水症状になりかねないので、冷酒は我慢して会計をお願いすると津田梅子札で釣りがきた。

ありがたい思いで駅ビルを出ると、入店前と変わらぬ熱風が地面を這っていた。
(つづく)