【248】桝田酒造店さん訪問 | 酔いどれパパのブログ

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【247】からのつづき


東岩瀬の駅から5分ほど歩くと、今年17蔵目の酒蔵訪問となる桝田酒造店さんの建物が見えてくる。


酒蔵見学などは行っていないので、少し離れた直営スペースで試飲を楽しむべく雨上がりの古い町並みを眺めながら進む。
岩瀬浜エリアは江戸後期から明治時代にかけて北前船の交易で栄え、廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道沿いには、明治期に建てられた家屋が数多く残っている。

そんな一角にある桝田酒造店さん直営の「沙石(させき)」さんに入って試飲30分コース(2000円)を申し込み、メイン銘柄「満寿泉(ますいずみ)」の純米酒からスタート。
2杯目に純米酒「冴」の火入れバージョンをいただいた後、3杯目は北陸電力有峰ダムの点検通路で熟成させたというこちらを。
近年、日本酒をさまざまな場所で熟成させてストーリー性を高める動きがあり、海底炭鉱で貯蔵した「福司・海底力(そこぢから)」や、奥羽本線の廃線トンネルで眠らせた「喜三郎の酒・琥珀色の雨」などをいただいたことはあるが、ダムは初めてだなぁ、と思いながら約90種類の四合瓶が並ぶ冷蔵ケースを眺める。
一杯やるごとにペットボトルのやわらぎ水を注いで口の中と利き猪口をリセットし、次の四合瓶を取りに冷蔵ケースに向かう一連の動きが体になじんできた頃には10分が経過。

干しホタルイカなど三種が少量ずつ盛り込まれたツマミ(300円)を挟みながら生酒2種類をいただき、そろそろ変化球をとワイン酵母仕込みに手を伸ばす。
近年、ワイン酵母仕込みやワイン樽熟成などを手掛ける酒蔵さんも増えて、日本酒×ワインというジャンルが確立されつつあり、贈答品としても喜ばれる。

こちらでは、流通品と非売品の2バージョンをいただいたが、流通品でも贈答用として通用しそうなレベルだったので、後で買い求めようと考えていると残り10分を切っている。

終盤戦は平成6年BYの大古酒を2種類ゆっくりやって、酒の旨みを存分に楽しむ。

余韻を味わいながら広々した店内を見まわしていると、タイマーが鳴って30分の試飲タイム終了。
購入はできるが発送は不可とのことだったので、いろいろ教えて下さった店員さんに礼を述べて沙石さんをあとに、先ほど立ち寄った酒販店さんを目指した。
(つづく)