【239】高速バスで米沢 | 酔いどれパパのブログ

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【238】からのつづき


楽しかった仙台の夜が明け、午前9時半にホテルを出ると、先ほどテレビで見た天気予報に反して雨は降っておらず、時折陽も射している。


大人の休日倶楽部パス(おと休パス)の旅4日目は、仙山線で山形に向かおうと計画していたが、数日前に仙台~米沢間に高速バスが走っていることを知ったので東口に向かうと、コンコースからエスカレーターを降りてすぐの72番乗り場で、JRバス東北の米沢行きが発車を待っている。

おと休パスは使えないので、券売機で2200円の乗車券を買い自由席の車内に入ると、最前列と中ほどに1人ずつ客がいるだけで、お決まりの最後部左端に陣取る。

発車時刻の10時20分になりドアが閉まると、東口ロータリーを出て昨夜泊まったホテルの脇でJRの線路を跨いだ後、広瀬通りを進む。

広瀬通り一番町で女性客1人を乗せ、国道48号バイパスのトンネルを通って仙台宮城インターチェンジで東北道に入る。

JRバス東北の車両で東北道を上るのは、2020年に仙台駅からバスタ新宿まで乗って以来。

あの時は横3列独立シート通路側カーテン付きの夜行仕様だったのに対して、今回は横4列シートが縦に11列並ぶ輸送力重視の短・中距離仕様でトイレはない。

夜行仕様のシートと違って、リクライニングしてもさほどリラックス感は得られないものの、客が4人しか乗っていないので違った快適さがある。

バスは晴れ空のもとを順調に走り、国見サービスエリアで5分間のトイレ休憩。

都内発着の高速バスなどでは10~15分程度の休憩時間が設けられ、発車も「10時30分」「11時45分」など、分かりやすい時刻が案内されるが、米沢行きは11時46分に到着したので、「発車時刻は11時51分です」とぴったり5分後の発車時刻が告げられる。

トイレの近くに停まったとはいえ、5分というのはなかなか忙しく、中ほどに座っていた若い男性が戻ったのは11時52分だった。

国見サービスエリアを出て東北道を15分ほど走ると、福島ジャンクションから東北中央道に入り、上り勾配と長さ約9キロメートルの栗子トンネルで米沢を目指す。

福島ジャンクションに近い福島大笹生(おおざそう)インターチェンジ~米沢北インターチェンジ間は2017年11月に開通し、この区間の通行料金は無料。

東北中央道を約25分走り、米沢中央インターチェンジで高速を出ると、すぐに最初の下車停留所となる「道の駅米沢」に立ち寄るが、降りる客はいない。

米沢駅東口で2人を降ろし、最上川を渡ってかつての城下町エリアに入ると、次第に空が暗くなってきて、上杉神社でバスを降りると強めの雨が降ってきた。
(つづく)