【230】函館ベタ旅行⑧ | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【229】からのつづき


函館駅前電停からJR函館駅に移動し、次に乗る列車までの間にランチを済ませようと2階フロアに上がって、メニューの豊富そうな店のカウンター席に腰を落ち着ける。


そばやうどんをはじめとする麺類から各種のご飯もの、酒のつまみまで幅広いメニューの中から、こちらを注文。

寿司桶に盛られた海鮮バラちらしを茶碗によそい、薬味やだし汁と合わせて味変を楽しむひつまぶしスタイルで、生ビールとともに函館最後の食事を楽しむ。

腹いっぱいになって1階に降りると、改札上の表示機に示された「1331北斗  札幌」の文字が目に入る。

このあとは、新函館北斗から新幹線に乗る予定だが、もし空席があれば全車指定席の特急「北斗」で長万部あたりまで行きたいと思い窓口に並ぶ。

なかなか進まない列に、これは無理そうだと諦めかけていると、ダブルボタンの白い制服を着た駅員さんが「指定券の変更でしたら、こちらへどうぞ」と指定券発売機の方に案内して下さる。 

白い制服の左胸に付けられた名札には「副駅長」の肩書きが記されており、恐縮しつつ大人の休日倶楽部パス(おと休パス)の指定券変更は窓口以外ではできないのでは、と思いながら13時31分発の「北斗」で長万部まで行きたい旨を伝えると、オペレーター対応型の指定券発売機の前に立ち、その旨をモニターに映し出された男性オペレーターさんに伝えている。

実は、雨が降ったら函館市内観光はキャンセルして午前中に長万部に向かい、1時間ほど滞在したのちに新函館北斗まで引き返すというオプションプランを用意しており、長万部13時17分発の「北斗」の指定券を事前に手にしていた。

こうした場合には、変更前の発車時刻までに新たな列車の座席指定を行うのが原則だが、すでに13時15分を過ぎており微妙な状況。

そうした懸念をよそに、副駅長さんはオペレーターさんに手早く内容を伝えており、1分ほどで「乗変」と記された新しい指定券を手渡して下さる。

ありがたい思いで指定券を押し戴き一旦改札を入るが、踵を返して副駅長さんのもとに戻り、手元にあった新函館北斗14時48分発の新幹線「はやぶさ」の指定券を長万部から新函館北斗までの「北斗」の指定券に変えてもらい、さらに1回残している「おと休パス」の指定券確保権を行使して、新函館北斗から八戸までの新幹線の指定券を発券してもらう。

魔法のような早さでオペレーター対応型指定券発売機でそれらの変更・新規発券が行われ、「北斗」の発車10分前には八戸までの4つの列車の指定券が揃った。

わがままな私のリクエストに応えて下さった副駅長さんにお礼を述べてから再び改札を通りホームに向かうと、初めて乗る特急「北斗」が発車を待っていた。
(つづく)