【227】函館ベタ旅行⑤ | 酔いどれパパのブログ

酔いどれパパのブログ

「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【226】からのつづき


函館湯の川温泉で夜が明けた「大人の休日倶楽部パス(おと休パス)」の旅2日目は、天気に恵まれたので昨日の午後に引き続いて函館ベタツアーを楽しむことにする。


湯の川温泉電停から函館どっく前行きの市電に乗り込むと、電停に停まるたびに車内が混んできたので、最後部の運転席脇に立って後方の風景を眺める。

後ろに流れてゆく函館の風景を眺めていると、五稜郭公園前を出たところで1日乗車券にも写真が掲載されている530号車が「貸切」の方向幕で遠ざかってゆく。
市電の一般営業車両最古参の530号車が走る姿を見ることができ、最後部に立つ判断が吉と出たと喜んでいると、その数分後に1961年製造のボディそのままに活躍する723号車とすれ違う。

昨日はこうした旧型車両を目にすることはなく、普段は活躍していないのかと半ば諦めていたが、貸切運用に入っている530号車はともかく、723号車に乗るチャンスはあるかも知れない。

函館駅前を過ぎて、函館山へと続く陸繋砂州(トンボロ)の中心付近を南西に進み、十字街で宝来・谷地頭線と別れて北西に針路を変える。

このあとは、ホテルのフロントでもらった「これぞ王道!函館の魅力凝縮コース」と銘打ったマップを参考に街歩きを楽しむ予定なので、函館どっく前の2つ手前の末広町で市電を降りる。

電停の函館寄りにある横断歩道を渡り、函館山を正面に見ながら日和坂(ひよりざか)を上がる。
「坂の街函館」を実感しながら中腹を左折し、日和坂に並行する八幡坂からの風景を眺める。
手前に路面電車、奥に海と繋留された青函連絡船がひとつのアングルに収まるこの坂からの風景は、いつか目にしたいと思っていただけに、晴れ空のもとで叶ったことに感謝。

坂を突き当たりまで登り、もう1度振り返って景色を眺めてからマップを開き、次の見物ポイントを目指した。
(つづく)