【203】上日川峠まで初乗車 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【202】からのつづき


この日の甲斐大和駅13時50分発上日川峠行き栄和交通バスは、4日前に乗せていただいたのと同じ車両(720号車)&ドライバーさん。


そのドライバーさんは私たちに行き先を確認して、1人1020円也の運賃を受け取ってからドアを閉め、床から伸びるシフトレバーを2速に入れてアクセルを踏む。


他に客はおらず、M君は前ドア直後のマニア席、私はその後ろに座り、前方の風景とベテランドライバーさんの運転操作を満喫する。


4日前に甲州市民バスで辿った天目までの区間を過ぎると、私にとって初訪問のエリアに入ってゆき、時折マイカーとすれ違いながら日川に沿ってさらに標高を上げる。


途中、嵯峨塩鉱泉というバス停のすぐ脇に風情の感じられる1軒宿があり、平日にでもゆっくりと宿泊するのもよさそう(後日旅行サイトでそのお宿を調べると1泊2日1部屋2人で4万6800円~でした…)。


ちなみに、甲斐大和駅~上日川峠間を走るバスの平日運転は5月9日のあとは7月22日までなく、土休日の運転も12月14日が最後なので、マイカーで来る宿泊者がほとんどだろう。


嵯峨塩鉱泉を出ると、次のすずらん昆虫館までの間に甲斐大和駅行きのバスとすれ違うので、ドライバーさんは無線で「丸太置き場で待ってるから降りて来ちゃって」と、対向便のドライバーさんに伝え、右手に丸太の積んである場所の脇にバスを停める。


程なく甲斐大和駅行きの同型車(730号車)が降りてきて、無事に離合が完了すると、バスはさらに標高を上げてゆき、窓から入ってくる風もひんやりしてくる。


大菩薩湖入口バス停を過ぎると、日本で3番目に標高が高い場所にあるという上日川ダムによって造られた大菩薩湖が左手に見えてくる。


上日川ダムの標高は1486メートルなので、約630メートルの甲斐大和駅バス停から850メートルほど登って来たことになる。


バスはさらに100メートル以上標高を稼ぎ、私の地図アプリによると海抜1627メートルをピークに緩やかに勾配を下り、1587メートル付近にある終点の上日川峠バス停に到着。

10分ほど遅れて到着したので、次発となる15時発の甲斐大和駅行きまでは20分を切っており、トイレに寄って乗り場に戻るとメインシートが6割方埋まっている。
15時発のあとは16時の最終便となっているものの、満席になると適宜増発便として出しているようなので、発車まで10分あることを考えると15時を待たずにドアクローズとなるかも知れない。

そうなると、15時発は先ほど乗ってきた720号車となるので、帰りはクルマを変えたいと、まだドアの開いている1052号車に乗り込んだ。
(つづく)