【169】下見カウンター | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【168】からのつづき


鴨居駅から横浜線橋本行きに乗り込み、今度は私が気になっていた居酒屋さんの外観を眺めるべく2駅目の長津田で下車。

夜に横浜線で長津田を通るたびに、窓から見える提灯を斜めに配した店構えが気になっており、最近観た「おんな酒場放浪記」(再放送かも知れません)でも紹介されていたので、機会があれば寄ってみたいと思っていた。

海鮮で日本酒を楽しむお店のようなので、今日のわれわれには向かないものの、せっかく立ち寄ったので軽く下見することにした。

カウンター席に並んで座りM君はウーロン茶、私は腹を温めたいので芋焼酎のお湯割りを頼んで乾杯。

目の前の冷ケースには、うまそうな魚のサクが並んでおり、刺身盛り合わせなんかで日本酒をやりたいところだが、今日のところは、おでんと生春菊&ツナのサラダでお湯割りをゆっくりなめる。

入り口脇上部にあるテレビは、横浜で開催されている女子カーリング準決勝の模様を伝えていたので、首を右上にひねって画面を見上げ、流れるストーンを目で追っていると、後ろのテーブル席で日本酒を楽しんでいる2人連れの会話が聞くともなく右耳から入ってくる。

「二兎は外れたことがない」などと楽しそうに話すのを聞いて、丸石醸造さんを訪れた時のことを思い出しながら、東岡崎の「つか本」さんでいただいた安くて旨い刺身盛り合わせもよかったなぁ、と頭の中が愛知に飛ぶ。


そんな脳内から愛知県の酒蔵の記憶がM君相手に口から流れ出るものの、唐突な話題転換だったせいかイマイチ盛り上がらず。

そんな雰囲気のまま追加注文はせず、入店から20分ほどでお会計。

何だか冷やかしのようでお店には申し訳なかったが、こういう経験は意外と記憶に残る。

またいつか出直そうと話し合いながら長津田駅に戻り、横浜線に乗り込んだ。
(つづく)