【160】長瀞で駅麺 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

【159】からのつづき


藤﨑摠兵衛商店さん訪問と旧新井家住宅見学を終えて長瀞駅に戻ると12時45分で、程よく腹が減っている。


踏切を渡って岩畳方面に向かえば、観光客を相手にした飲食店が並ぶが、13時30分発の電車に乗りたいので、駅舎の脇にある立ち食いそばコーナーで済ませることにした。


そば・うどんカウンターのほか、アルコールやスイーツを楽しむことができるスペースが併設されており、「どこで召し上がってもいいですよ」とのことだったので、ホームに面するカウンター席に丼を置くと、元都営三田線6000形の5000系が発車していく。

注文したうどんは、この地域で食べられている「おっきりこみ」風の平たく厚いモチモチ麺で、コシはないが食いごたえがある。

昼メシを済ませ、長瀞駅舎をもう一度眺めてからホームへ。
屋根下に並ぶ木製ベンチには日本酒の看板が連なっており、先ほど訪れた長瀞蔵のものもある。


風に吹かれながらベンチに腰掛けて秩父方面行きの電車を待っていると、武甲山で採られた石灰石を満載した貨物列車が到着し、程なく反対方向から現れた空の貨車を牽いた電気機関車が低速で通過していく。

貨物列車が頻繁に走り、急行列車も運行される秩父鉄道はミニ国鉄の雰囲気があって、元国鉄101系の1000系が主役を張っていた埼玉県在住時代にはしばしば訪れ、趣ある駅舎の数々を楽しんだ。

春から秋を中心に運行されるSL列車にも何度か乗ったことがあり、熊谷からボックスシートで列車旅を味わったあと、三峰口駅前のそば屋で、息子が麺を啜るのを眺めながら熱燗をやった記憶が蘇る。

そんな思い出に浸っていると、三峰口行きの5000系が入ってきたので最後部に乗り込むと、長瀞の駅が遠ざかっていく。
荒川を渡り約20分で西武秩父線との乗り換え駅となる御花畑に到着。

西武秩父駅に隣接する祭の湯に入るべく、御花畑駅でトイレに寄ってからブラブラ歩いていると、気になる看板が目に入ってきた。
(つづく)