狛江駅周辺散策を楽しんだ数日後、地元八王子の稲荷湯さんでひと風呂。
八王子駅南口から徒歩約5分の山田川沿いに建つ稲荷湯さんは、1階が和風、2階が洋風の浴室で、週ごとに男湯と女湯が入れ替わる。
この日は2階が男湯となっており、体を流してからジェットバスや露天風呂を行ったり来たりしながらのんびり。
街はクリスマスの雰囲気がそこここに感じられ、どこかの店に入ってホットワインでも吞みたくなるが、ここは少し我慢して井の頭線に乗り込み明大前へ。
ちょうど「京王ライナー」京王八王子行きが数分後に来るので、指定券を購入した上でトイレに寄ってからライナーに乗り込む。
湯上がりから1時間近くが経ち、喉の渇きがピークに達してきたので、次の府中で下車。
府中で降りたら、駅直結のビル内にある居酒屋「磯吉」を通り過ぎることはできない。
この時期は、冬の名物「うど」の酢味噌和えで一杯やるのがたまらない。
いわゆる「山うど」ではなく、地中の室(むろ)で育てられた軟白の「東京うど」は、立川や国分寺など多摩地区で栽培されており、セロリと大根を合わせたような風味と食感で酒が進む。
小松菜のおひたしや、味噌を付けて囓る夏の谷中しょうがなど、東京野菜で一杯やるのは大好きで、冬のうども外せない。
西多摩には「のらぼう菜」というアブラナ科の名物があり、おひたしなんかでいただくと、これまた酒によく合うが、府中あたりではお目にかからない。
春になったら、のらぼう菜で一杯やることのできる居酒屋を探しがてら、五日市線沿線あたりにタマブラに出かけたいと思う。
(つづき)


