【101】のつづき
神社をあとに、再び国道158号を東に進むと、お目当ての大信州酒造さんに到着。
脇を走る国道158線はクルマで100回以上は通っているが、こちらの酒蔵さんに立ち寄るのは初めて。
今回の松本訪問2日目は長野県内の酒蔵に行こうと決めていたものの、どこを訪ねるかは特定していなかった。
松本平だけでも10蔵ある日本酒蔵の中から大信州酒造さんを選んだのは、前日に読んだ松本の地域紙「市民タイムス」で「風穴貯蔵酒の蔵出しはじまる」の記事を目にしたから。
松本市街地から30キロほど離れた山あいの稲核(いねこき)地区にある風穴内で夏を越した日本酒が、松本市内の酒蔵さんなどに運ばれるとのことで、その出荷先に大信州酒造さんの名があった。
昨年に亀田屋酒造さんを訪れて以来、大信州酒造さんを訪ねなければ下新地区酒蔵の「片参り」だと気になっていたこともあり、「風穴貯蔵酒にひかれて大信州酒造さん参り」とあいなった。
酒蔵見学などは行っていないとのことで、併設された「大信州専売所 原田屋」に立ち寄り、店員さんに風穴貯蔵酒出荷のことを市民タイムスで目にしたと話すと、「もう載ったんですか」とのお答えで、販売はもう暫く先とのこと。
こちらは風穴ではないものの、夏を越して稲の花が咲く時季に出荷された精米歩合55パーセントの純米吟醸。
お店の方に、風穴貯蔵酒は大信州酒造さんと亀田屋酒造さんのほか、「笹の誉」を醸す笹井酒造さんでも扱っていると教えていただいたので、今日2蔵目の酒蔵訪問はそちらに決定。
お礼を述べてお店をあとに、リュックに「大信州 稲の花」の加わった重さを感じながら、コスモスの咲く信州の空の下を笹井酒造さん目指して歩きはじめた。
(つづく)