【71】プチタマブラ | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

7月の三連休は、各日とも地元でヤボ用があり、遠出はせずにタマブラ(多摩地区ぶらぶら)プチ版を少々。


初日は午後に西八王子周辺での雑事を終えたのちフリーになり、そのまま中央線で国分寺に向かって、久々にこちらに入園。

駅南口から歩いて2分の殿ヶ谷戸庭園。
岩崎家の別邸だった殿ヶ谷戸庭園は、国分寺崖線の地形を利用した造りとなっており、庭内の陰翳や風の流れが訪れるたびに違って感じられる。
コロナ前に息子たちと訪れて以来だから6年ぶりぐらいかなぁ、と思いながら庭園をあとにして、入口の向かいにあるバス停から府中行きのバスに乗車。

府中「磯吉」で、カツオ刺やイワシ竜田揚げなんかで一杯やって、いい心持ちになり三連休初日終了。

三連休中日は、午前中にヤボ用を済ませてから国立に向かい「鳩の湯」さんでゆったりした後、近くの停留所にちょうどやってきた立川駅行きのバスに何となく乗車。

湯上がりの一杯はどこでやろうかなぁ、と考えていると、窓越しにこうしたオブジェが目に入り、衝動的にバスを降りる。
青年のような人物像が持っている麦らしき植物から察するにビールにありつくことができるのではないか。

その卑しき推測は的中し、立派な構えのエントランスを入ると、オープンテラスでビアグラスを傾ける人の姿が目に入る。
建物に入りスタッフの方に、初めてかつ独りであることを告げると、カウンター席に案内される。

こちらは、国立の老舗酒販店「せきや」さんが開かれたクラフトビール醸造所「KUNITACHI BREWERY-くにぶる-」に併設されたビアレストラン「麦酒堂KASUGAI」さん。

そういえば、先ほど国立駅に降りた際、駅周辺で「国立ノミノイチ」なるイベントが開催されており、こちらのブルワリーをはじめとする複数のクラフトビール醸造メーカーが店を出していた。

駅前では、それらを楽しむ人びとの笑顔で溢れており、リュックの中の財布に手が伸びかけたが、入口に「一滴でもお酒を飲んでいる人は入浴できません」と書かれている鳩の湯に入る前だったので自重した。

その分、湯上がりに「麦酒堂KASUGAI」さんをバスの車窓から偶然見つけた自分を褒めてやりたい、と悦に入りながら店員さんのメニュー説明に耳を傾ける。

クラフトビールは、10種類が用意されており、好みの4種類を選ぶことのできる「ビアフライト」なる飲み比べメニューがあるとのことなので、「♯1」~「♯4」を選び、グリーンサラダと「本日の盛り合わせ」でスタート。
ビールは、見た目も個性豊かで順番に味わいながら、サラダと盛り合わせを待つ。

「#1」は、こちらのブルワリーを代表的する「1926」。 

ケルシュスタイルのエールタイプで、湯上がりの一杯にも日々の食卓にも合いそうな飲み飽きしないテイストで、「ビールってうまいよなぁ」とまっすぐに思える味わい。

ネーミングは、国立のシンボル的存在である三角屋根の旧国立駅舎の竣工年から取ったとのこと。

これはいいぞ、気持ちがさらに盛り上がり、他の3種類のビールとの違いを楽しんでいると、時間の経過が緩やかに感じられるようになってきた。
(つづく)