草津温泉駅 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

(前ページからのつづき)


入店待ちの混雑に巻き込まれずに湯上がりの一杯と昼メシを済ませることができたおかげで、長野原草津口駅行きのバス発車まで40分ほどあるので、観光客の少ない道を選びながら、以前ドライブの際に寄ったことのある大瀧乃湯まで食後の散策。


敷地内の草津白根山に関する看板を読んでから、来る時とはルートを変えてバスターミナルを目指すと歩行禁止のトンネルが現れる。
入口上部には「東京・渋川方面」と、かなりの大味な矢印案内が掲げられており、実はワープトンネルなのではないかと下らない想像が湧き上がるのは、多分さっきの酒のせい。

そういえば先ほど、温泉旅館の並ぶ界隈を歩いている最中には、こんな標識も見かけた。
湯畑と白根山と東京って…。

トンネルには入らず左手に逸れて階段を昇ると、バスターミナルはすぐ近く。

ターミナル内のトイレに立ち寄る際に、この掲示を目にして線路はなくとも、ここは駅の位置付けであったことを思い出す。
乗り場に向かうと、まだ20分ほどあるにもかかわらず、すでに13時20分発長野原草津口駅行き増発急行便の乗車が始まっている。

平日は各停便のみ運転の13時20分発は、土日祝日に運行されるJR東日本の上野行き臨時特急「草津・四万34号」に合わせて運行される急行便では満席になると増発便として発車させ、次のバスを用意する体制になっているようだ。

満席になった1台目が発車し、2台目が乗り場に入線すると待っていた観光客が次々と車内に吸い込まれていく。

このあと充当される車両については、待機位置や聞くともなく聞こえてくるドライバーと操車係の会話から、3台目の車両がバス好きには「当たり」であることは何となく想像が付いたが、同じように日本有数の観光地でバスに客を乗せ込む苦労を味わった経験者としては、「あと5名様お乗りいただけまぁす」との呼びかけに反射的に応じてしまう。

2003年式の日野セレガRは、草津温泉からの坂道を、満載の観光客と土産物で増大する運動エネルギーを各種ブレーキで押しとどめながら下っていった。
(つづく)