札幌駅前バスターミナル | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、札幌で一杯。


某ホテルで開かれた懇親会では、北海道内外のワインやサッポロクラシックをはじめとする各種ビールなどのほか、夕張郡栗山町に蔵を置く小林酒造さんの日本酒が5種類用意されていたので、コース料理それぞれの食材に合わせ、酒の種類を変えて楽しむ。


小林酒造さんは、「北の錦」をメイン銘柄に知られる酒蔵さんで、新千歳空港限定販売の「耕人」は知る人ぞ知る道産日本酒。


耕人は以前、新千歳空港ターミナル内の居酒屋「きたみなと」で海の幸を肴に味わった記憶があるが、久しく口にしていない。

ファイターズガールによるきつねダンスなどで大いに盛り上がった懇親会が終わり、同業者5人でささやかな2次会へ。


千人以上いた懇親会参加者の大半は、すすきの界隈に繰り出したようだが、われわれが腰を落ち着けたのは、こちら。

日本酒好き5人による2次会なので、なかなかのハイペースで各地の銘酒が進み、気付けばラストオーダーの時間に。

翌日は札幌8時34分発の列車で帰京の途に就かねばならず、ホテルに戻りすぐ就寝。

翌朝は、前日の爽やかな晴天とは打って変わって、雷鳴と風雨の合間に陽が差す不安定な天気で、テレビのニュースでは航路や鉄道の運休情報が流れている。

カバンから折りたたみ傘を出して、ホテルをあとに札幌駅へ。

駅前のバスターミナルは、入居している商業ビル「ESTA」の北海道新幹線札幌延伸に絡む再開発に向けた閉館とともに9月末に閉鎖された。
バスターミナルの入り口にはバリケードが張られているが、乗り場の案内板はまだ電気で照らされており、バスが入っていた頃の雰囲気を残している。

訪れた数日後、札幌市が2030年の冬季オリンピック招致を断念したとの報道が流れ、それに伴い北海道新幹線の札幌乗り入れも延期される公算が高くなった。

さまざまな不安定要素に振り回され生活や経済が長きにわたり落ち着かない北海道は、これからの日本の姿を示すモデルさながらだが、道内の酒蔵さんの個性あふれる酒のように、新たな価値を世界に提案するフィールドとして輝くことを期待しながら、快速エアポートに乗り込んだ。