熊谷でも登利平 | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、熊谷周辺へ。


新宿から乗り込んだ湘南新宿ラインの特別快速は関東平野を北上し、1時間ほどで熊谷到着。


まずはランチを済ませようと、駅ビル内にある「登利平」でおきまりの照り焼き定食。

数日前にも高崎の登利平で同じものを頼んだが、そちらはサラダ皿が別に提供されるなど盛り付けが若干異なる。
食べ終えて駅前に出ると、暑さで知られる熊谷らしく、頭上のスプリンクラーから放たれる霧状シャワーで出迎えてくれる。

駅前のファストフード店で食後のコーヒーを飲み、再びコンコースに上がってJRの改札の先にある秩父鉄道の乗り場に向かう。
かつて埼玉県在住時代によく訪れた頃と大きく雰囲気は変わっていないが、自動改札が設置されて交通系ICカード対応になっており利便性が向上した。

その反面、駅員さんがラッチに立ち、客にひと声かけるローカル鉄道の光景が消えたのは惜しい気もする。

改札機にSuicaをタッチしてホームに降りると、元東急8090系を改造した2両編成の7800系影森行きが発車を待っている。
私が埼玉県に住んでいた頃の秩父鉄道は、元国鉄101系の1000系が主役を張っており、「国電」ならではの硬い乗り心地を味わいながら、101系を舞台とする高度経済成長期の殺人的な通勤ラッシュや、それに耐える日々を送ったサラリーマンの心中を想像する時間が好きだった。

1000系とともに活躍していた元都営地下鉄6000形の5000系は健在のようで、まずはひと安心。
2両編成の影森行きは、日光のあたらない進行方向右側の座席が4割埋まる程度の乗り具合で、上熊谷、石原と停まりながら熊谷の市街地を抜け荒川に沿うように西に進むが、車内から川の流れを望むことはできない。

広瀬川原の車両基地の脇を抜け、貨物列車の並ぶ武川を過ぎると、熊谷から約20分で今日の目的地「ふかや花園」駅に到着。

ふかや花園駅は大型商業施設「ふかや花園プレミアムアウトレット」オープンに4年先立って2018年に開設された新駅で、開業直後に訪れたことがある。

一見、アウトレットモール来訪者のための設置が主目的のように思えるが、それなら4年も前に開業させる必要はない。

アウトレットモールを整備するためには大規模小売店舗立地法をはじめとするさまざまなハードルがあり、駅を設置することによって、一部の規制障壁が下がるという大人の事情が絡んでいるそうだ。

前回来た時にはオープンしていなかったアウトレットモールは、屋外駐車場に色とりどりのクルマを迎え入れている。

一方で、私とともに電車から降りたのは5人ほどで、そのうちアルバイトに向かうらしい若い2人がアウトレットモール方面に歩いてゆくだけだった。
(つづく)