小野路でタマブラ | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、小野路(おのじ)あたりをタマブラ(多摩地区ブラブラ)。


高尾山などに比べると小野路の知名度は高くないが町田市北部の多摩丘陵の谷あいにあり、江戸時代の宿場の風情を残している。

かく言う私も昨年まで知らず、たまたまバスで通りかかって、その風情に惹かれたものの、雷雲接近により途中下車せず、そのまま約8か月が経過した。


リベンジを果たすべく、梅雨明け前の某日、多摩センター駅前で鶴川駅行きのバスを待った。


やってきたのは初期型エアロスターノンステップ車で、昼間約50分ヘッドの鶴川行きの車内は後部通路まで客が立つ乗り具合(写真は同型車)。

昼過ぎの多摩センター駅をあとにした鶴川駅行きは、多摩ニュータウンを10分ほど走って南野三丁目を過ぎると、道幅が狭まり民家が消え、里山の雰囲気が感じられる急勾配を下りながら小野路地区に入っていく。


南野三丁目の標高は約130メートルで、小野路地区の中心である小野神社前交差点付近は約70メートルなので、60メートルほどを降りることになる。


ちなみに私は地図アプリを2種類使っているが、多摩丘陵の複雑な地形を理解するには、国土地理院のアプリで提供されている赤色立体地図がいい助けになる。


多摩センター駅前から約15分ほど乗って小野路バス停で下車。小野神社前交差点に向けて、かつての宿場の雰囲気を想像しながら小野路宿通りを下る。


江戸後期には旅籠6軒のほか、見張り番屋や高札場、仮牢などが置かれ、こじんまりとしていながら宿場の体裁は整えられていたようだ。


バス停2つ分を10分ほどかけてゆっくり歩き、小野神社前交差点の脇にある小野路宿里山交流館に到着。


ここは6軒あった旅籠のうち「角屋」を改修して観光交流の拠点として整備されたもので、大正14年に上棟された主屋のほか、土蔵や味噌蔵、長屋門なども残され、交流スペースでは小野路うどんや里山まんじゅうなどを味わうことができる。

宿場ブラブラはひと段落ついたので、後半は小野神社にお参りをしてから里山ブラブラ。

交流館で入手したガイドマップを手に研修農場を左に見ながら歩き、バイオトイレに寄ってから山道に入っていく。
途中、 六地蔵や牛舎などを見ながらのんびり歩き、小野神社から30分ほどで見晴らし広場なるスポットに到着。マップには横浜のランドマークタワーが見えると書いてあるが、曇天で見えず。
その後も山道を進みマップに示された順路を辿るが、コースをフルで回ると5キロ以上あるので、ショートカットして西側区間を省略し、木立の中を歩く。
途中、浅間神社にお参りしてから小野路宿通りに降りると、先ほど下車した小野路バス停の近くだったので発車時刻を確認したところ、あと2分ほどで多摩センター駅行きのバスが来る。

もう少し歩きたい気もしたが、次のバスは50分後。喉も渇いたし、今回はこれで切り上げようと、やってきたバスに乗り込み、多摩センター駅のひとつ手前で下車。

スーパー銭湯「極楽湯」に入って、里山歩きで程よく疲れた体をほぐした後、湯上がりの生ビールを楽しんだ。