三鷹駅からぶらぶら | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、梅雨の晴れ間に武蔵野散歩。

降り立ったのはJR三鷹駅。

北口を出て中央線の線路沿いを立川方向に歩くと、アジサイと似た色をまとう武蔵野市のムーバスが現れたので思わず乗りたくなるが、三鷹駅に逆戻りしてしまうので我慢。

駅からのんびり歩いて7~8分ほどで最初の目的地に到着。
JR中央線と三鷹車両センターにかかる三鷹人道跨線橋。1929年の架橋から90年以上が経過し、昨年解体が決まったこの跨線橋には最近、夕方を中心にカメラを構えた人たちの姿が増えつつあるのを通勤の電車内から感じていた。
これまで何度か渡ったことがあるし、まだ解体の具体的な時期は示されていないが、何度渡っても楽しいので今回も寄り道がてら橋上から走りゆく電車を眺める。
いつもは車内から跨線橋を眺めている中央線の列車を数本見送ったあと、線路の北側に戻り散歩再開。

このあたりは堀合という地名だが、「ほりあわい」と読むというのは今回初めて知った。
3分ほど線路に沿って歩き、中央線が地上から高架の水平部に至る中間地点あたりから右手に折れ、今日第2の目的地始点に到着。
ここからは、三鷹駅と中島飛行機の工場跡地に作られた東京グリーンパーク野球場を結んでいた線路から転用された遊歩道で廃線跡を辿ることができる。

梅雨明け前のジメジメした空気の中、沿線の花を眺めながら廃線跡らしいカーブを描く遊歩道をたどる。
西向きにスタートした遊歩道は、歩き始めて5分ほどで真北を向き、南北に走る新武蔵境通りに沿うように続く。
このあたりからは、戦前に敷かれた武蔵境と中島飛行機の工場を結ぶ軍用路線のルートに重なる。しばらく歩くと、玉川上水に架かるぎんなん橋という歩行者用の橋が現れる。
橋には軍用線跡に架けられたことを伝えるレールが敷かれ、橋の下には鉄道橋時代の台座が戦争遺構として残されている。

さらに遊歩道をしばらく進むと、新武蔵境通りから右に離れ、左手にいくつかの遊具の置かれた空間が現れる。
ここはかつて、 中島飛行機の工場を標的に飛来する米軍機を打ち落とすための高射砲群が置かれた交戦の場所。

遊具で戯れる子供たちの楽しそうな声を聞きながら、いま戦渦の只中にある子供たちが一刻も早く安らぎの時間を持つことができるよう祈る。

その後、廃線跡で立ち入り可能な範囲をほぼ完踏し、バスで西武柳沢に抜けて西武新宿線に乗車。久米川駅から8分ほど歩いて、約10年ぶりに「さくら湯」に入浴。往路とは別ルートで久米川駅に戻り、駅前のチェーン店で湯上がりのビールを楽しんだ。