八王子ぶらぶら | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、例によって駅からハイキングで多摩地区ぶらぶら散歩。

今回のスタート地点は、JR八王子駅北口階段下にある「八王子インフォメーションセンター」。会員証を受付スマホにかざしてチェックインを済ませ、地図を受け取りスタート。

今回参加のコース名は「黄金色に染まる甲州街道、歴史を辿る秋の散策」で、八王子駅から甲州街道を小仏関跡まで西進して高尾駅まで戻る約12キロメートル4時間のコース。11月17~23日の1週間の設定で、「八王子いちょう祭り」との連携事業となっている。

八王子は私が育った街で、高校も八王子駅の近くだったので新鮮味はないが、ゆったりした気持ちで甲州街道を辿ってみれば、見知った街の違った表情と出会えるかも知れない。

手元の地図では、八王子駅北口から甲州街道の八日町まで街中を斜めに走る西放射線ユーロードを進むように案内されているので、先週も先々週も歩いた放射線を進む。

地図では、ユーロードの終点手前で左に折れて花街・黒塀通りに入るよう指示されているので従うと、料亭の黒塀にほんのり染まった紅葉と柳の薄緑が映え京都の路地にでも迷い込んだような気分。
このあたりも今まで何度かウロウロしたことがあるが、路地の雰囲気を味わうだけで料亭とも芸者さんとも無縁。これからも縁はないだろうと思いつつ、頭の中で三味線を鳴らしながら甲州街道に抜けて商店街を西に進む。

私が小学生の頃、八王子市街地の商店街は活気にあふれ、自由研究で友人とともに本郷横丁から横山町まで約1キロメートルに並ぶ商店の屋号や取り扱う商品、建物の特徴などを書き留めるのに苦労した思い出があるが、今はマンションやパーキングに姿を変えた店の跡地も多く、歩くたび淋しさを覚える。

陣馬街道が分かれる追分から西八王子駅までの区間は、いちょうの染まり具合が見事だが、踏みつぶされた銀杏が歩道を埋めており、口呼吸を誘う。西八王子駅を過ぎると、葉を落とした木が多くなり冬の風情が増す。

高尾駅を過ぎて中央線をくぐり、国道20号と別れて甲州街道の旧道に入ると、チェックポイントにも指定されている高尾駒木野庭園に到着。八王子市内唯一である池泉回遊式日本庭園の公園内に初めて足を踏み入れると、やっと知らない八王子に出会えた気がしてきた。
庭園から5分ほど歩くとコースの西端である小仏関跡に到着。ここは何度か立ち寄ったことがあるので、腰を降ろすことなく来た道を高尾駅まで戻る。

高尾駅に到着して無事ハイキング終了だが、物足りなさが残ったので、大垂水峠で甲州街道を越えようと相模湖駅行きのバス停に向かった。
(つづく)