スロースタート(3) | 酔いどれパパのブログ

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「お風呂」と「酒」と「路線バス」に関する駄文を書き連ねております。

過日、中野区内をフラフラ。

とある金曜日に早めに終業したので、さっさと帰ろうと中央線の下り快速電車に乗ったが、新宿を発車したあたりから放浪の虫が騒ぎ出し、中野で下車。南口を出て、桃園川に向けて緩やかに下る坂の両脇に飲食店などが並ぶ商店街を抜け、大久保通りを渡り住宅街に入る。中野駅からみると、住宅街は桃園川の対岸に位置するためか、南に向かって緩やかな上り坂に転じる。

桃園川緑道に沿うように立つ新渡戸記念中野総合病院の周辺では、医療従事者らしき方々が建物に出入りされる姿が見え、ご苦労ですと心の中で頭を下げる。
空を見上げれば、羽田空港にアプローチする旅客機が夕陽を浴びながら次々に通過していく。午後の南風時の進入経路が変わり、新宿や渋谷、品川周辺で飛行機を見かけることが増え、最初は高度の低さに驚いたが、すっかり見慣れてきた。

駅から7~8分歩いて「高砂湯」さんに到着。

約10年ぶりの訪問で、あまり前回の印象がないが、それはともかく服を脱ぎ浴室へ。15人ほど先客がいて、それぞれに夕方のバスタイムを謳歌している。

体を洗い、露天風呂に浸かる。前に来た時にもあったはずの露天風呂だが、リニューアルしたようで様子が変わったせいか、記憶があいまい。最近は、何かにつけて思い出せないことが増えてきたが、それも摂理と無理をせず、ゆったりした気持ちで湯に身を委ねる。

決して広いわけではないが、露天にサウナ、ジェットバスに電気風呂と、ひと通り揃っており、脱衣所のクーラーもよく効いている。

湯上がりにドライヤーで髪を渇かし、脱衣所の真ん中に鎮座する木のベンチに腰掛けて団扇であおいでいると、酷暑の中駆けずり回った1週間の疲れが溶けていく。

さっぱりして表に出ると、相変わらず熱気を帯びて倦んだ空気が、すぐに体にまとわりついてきた。