
今日の1枚は、3年前に東日本大震災の被災地である宮城県仙台市若林区荒浜地区~名取市閖上地区~仙台空港の海岸線を中心とした復興状況視察の際に撮影したもの。
仙台で開催された所属記者クラブの総会翌日に、地元新聞社の記者の案内で写真のバスに揺られて各所に降りながら復興状況を確かめたが、大好きないすゞ8PE1型V8エンジンのサウンドを楽しんだのはホテルを出た直後だけで、車内での被災状況報告や現地での説明を聞くうちに、あらためて災害の大きさや悲惨さを想い、野太いエンジン音も鎮魂の通奏低音に聞こえてきた。
案内してくれた地元記者は、休日に語り部として地域外からの訪問者を被災地に案内しているとのことで、写真のバス会社もそうした際に利用している縁から今回もお願いしたそうだ。
宮城県内の被災地には、2014年6月にも仙台から高速バスで石巻に入り、仙石線で不通となっていた矢本~松島海岸間を列車代行バスで辿ったが、震災から3年以上を経ても津波の痕跡が生々しく残っており心痛んだ。それからさらに3年が経って訪れたこの時の視察では、整備された高規格なインフラに囲まれた地域と、風化していく手付かずの地域とのコントラストに無情を感じた。
今後も折をみて訪れることになると思うが、災害をわがこととして受け止め、見つめていきたいと思う。