今年は、満開を前にいわゆる寒の戻りが長く続き、例年よりも余計にヤキモキさせられたが、その分七分咲きを過ぎたあたりから風雨にも負けず咲き誇り、しっかりと卯月の訪れを彩ってくれたように思う。
桜と言えば、弘前城公園や角館桧内川堤のソメイヨシノ、京都八坂神社円山公園の枝垂れ桜など、訪問時に満開に恵まれ記憶に残っているものもあるが、毎年眺める東京の桜も飽きることはない。
もっとも身近なのは、住んでいるマンションの中庭で、ベンチに腰かけ数十本の桜を家族と見上げてひと息つくと、今年もまた皆で春を迎えることができた感謝が湧き上がる。

今朝は、花びらがわが家のベランダの下を流れる運河に花筏津となって漂っており、また違った風情を醸していた。
先週は、少し歩いた門前仲町から木場にかけての大横川で満開の桜の下を和船が行き交っており、下町感たっぷり。

佃島あたりの大川端は酒盛りの方々で騒がしいが、それもまた桜の楽しみ方。
次男の入学式では、長男の時と同様に校門脇の桜が晴天の下に満開で迎えてくれた。日頃の心掛けが芳しくない私が父親なのにと思うと、何だか申し訳ないくらいだったが、その分、子供たちや他のお父さんたちの行いが素晴らしいということなんだろうなぁ…