劇団四季のミュージカルでお馴染みの作品です。
「夢から醒めた夢」あらすじ
(2000.3.8~4.9 福岡公演パンフレットより転載)
<第1幕>
不思議なことに憧れる少女ピコは、"夢の配達人"と名乗る男に出会う。

男の言うまま閉園後の遊園地に入ったピコは、そこで幽霊の少女マコと知り合った。
交通事故で命を落としたマコは、愛する母親に別れを言えなかったのを苦にしていて、
人間界に戻って立ち直れずにいる母親を慰めるため、一日だけ、自分と代わって欲しいと頼む。
冒険を求めていたピコは、マコの願いを聞き入れ、代わりに霊界へ行くことを承知する。
霊界空港の待合室には、新任の役人デビルとエンジェルらと共に、
"光の国"行きの白いパスポートを手にした美しい魂の持ち主たちや、
生前罪を犯したり、人を悲しませたためにグレーのパスポートしかもらえず、
働きながら罪の汚れが洗い流されるのを待つ人々がいた。
真っ白のパスポートを持つのは、遅れてくる妻を待ち続ける老人、
災害や戦争の犠牲になって死んだ子どもたち。
試験地獄に耐えかねて自殺したメソ、家族を顧みないで働き過ぎた挙げ句に過労死した部長、
バイク事故で死んだ暴走族、ケンカで刺し殺されたヤクザは、グレーのパスポートだった。

明日は、年に一度の"光の国"行きロケットが出発する日。
ピコは、パスポートが入ったバックをメソに預けて、妻と再会した老人と共に707便ロケットを見に行く。
ところが、メソがピコのバックから思わず取り出した白いパスポートを見て、
部長やエンジェルたちは、メソが霊界審議会の恩赦を受けたと勘違い。
仲間から祝福されて引っ込みがつかなくなったメソは、つい出来心から、
ピコがマコから預かった白いパスポートを、自分のグレーのパスポートとすり替えてゲートをくぐってしまう。
その直後に戻ってきたピコは、デビルから素性を怪しまれてパスポートを出すが、
メソが残していったパスポートは、犯した罪の重さで、グレーから真っ黒になっていた。
マコが地獄に落ちると思い込んだピコは、ショックで気絶する。
<第2幕>
気を取り直したピコは、部長、暴走族、ヤクザから身の上話を聞き、
自分も一日だけマコと入れ替わった経緯を説明する。
どうやら、ピコが持つ黒いパスポートはマコのものではないと気がついたみんなは、
バックを預かったメソに疑いの目を向ける。
デビルが、真っ白な服に着替えを済ませたメソを引っ立ててきて追求するが、
既に使われたパスポートは元には戻らない。
みんなから責められたメソに同情したピコは、自分が空港に残ってみんなのために働くと言いだすが、
罪を悔いたメソは、自分はどうなってもいいから、ピコを助けて欲しいと頼む。
互いに相手を思いやるピコやメソの言葉に心を動かされたデビルは、
前例に無理やり当てはめて、パスポートの再発行を決める。
ところがピコは、再発行に必要なマコの本名も住所も、何一つ聞いていなかった。
ロケットの出発時刻は刻一刻と迫り、みんなは協力してマコのデータを探し始める。
やっとの思いでデータが見つかり、ピコはメソと共に、新しいパスポートを持って、
母親との別れを惜しんでいるマコのもとに急ぐ。
すがりつく母親を必死で説得するマコの姿を見たピコは、一瞬ためらうが、
メソと夢の配達人に励まされて、マコと入れ替わる。
気がつくと、メソとマコの姿は無く、一人残ったピコは、みんなが光になって旅立ったことを知り、喜ぶ。
長男が演じたのがストーリーテーラの役でした。
参考までに劇団四季のバージョンです。
これも中学生がやってのけました。
ビデオが無いので劇団四季のバージョンでどうぞ!
目頭が熱くなりますね。
劇が始まった時、長男は、いきなり客席から現れて、歌いながら舞台に上がりました。
伴奏はカラオケではなくて生ピアノです。
結構本格的なミュージカルに仕上がっていました。
作曲:三木たかし、宮川彬良ということで、耳障りの良い曲ばかりで楽しめます。
中学生が演じるのでカットされた部分がありますが仕方ないです。
だれか高田中の演じたバージョンのビデオ持ってないでしょうかね。