地震が来るかもしれないという不安や恐怖は、
私たちの心や体にさまざまな影響を与えます。
これらの影響は生理学的、生化学的、心理学的な変化を引き起こし、
それが日常生活にも影響を及ぼします。
ストレスケアの視点から地震の不安に対する影響を見ていきます。
1. 生理学的影響
ストレス反応
地震に対する恐怖は、身体のストレス反応を引き起こします。
これには「闘争・逃走反応」として知られる反応が含まれ、
自律神経系の興奮による心拍数の増加、血圧の上昇、
筋肉の緊張などが見られます。
免疫系の抑制
慢性的な不安は免疫系を抑制し、
感染症にかかりやすくなり、回復が遅れることがあります。
睡眠障害
不安や恐怖が続くと睡眠の質が低下し、
早期覚醒など不眠症を引き起こし、睡眠の質が低下していきます。
2. 生化学的影響
コルチゾールの分泌増加
不安や恐怖を感じると、副腎からコルチゾールという
ストレスホルモンが分泌されます。
コルチゾールの過剰な分泌は、長期的には心血管疾患、
体重増加、糖尿病などのリスクを増加させていきます。
神経伝達物質のバランスの変化
不安によって、セロトニンやドーパミンと
いった脳内の神経伝達物質のバランスが崩れ、
気分の変動やうつ症状が現れてきます。
3. 心理学的影響
不安障害
地震に対する不安が持続すると、
不安障害の一種である「恐怖症」や
「パニック障害」に発展することがあります。
過敏性
日常生活での音や振動に対して過敏になり、
常に警戒(抵抗期)している状態が続く可能性があります。
逃避行動
地震に対する恐怖が強まると、外出を避ける、
特定の場所を避けるなどの行動をとるようになり、
社会的な孤立が進むことがあります。
4. 生活への影響
職場や学校でのパフォーマンス低下
不安や恐怖が続くと、集中力が低下し、
仕事や学業におけるパフォーマンスが低下していきます。
人間関係への影響
過度の不安や恐怖は、家族や友人との関係に緊張をもたらし、
良好なコミュニケーションが困難になることがあります。
健康への長期的影響
慢性的なストレスや不安は、心身の健康に深刻な影響を与えて、
心臓病、高血圧、消化器疾患などの生活習慣病リスクが高まります。
対策
これらの影響を軽減するためには、
ホメオストレッチ、バランスセラピー理論の実践を行い、
不安や恐怖の原因となるネガティブな思考パターンを修正、
地震に対する非現実的な恐怖や不安を現実的に捉え直します。
また、適切な情報収集、そして日常生活でのストレス管理も重要です
。地震への不安を抱えている場合には、信頼できる情報を基にした準備や、
自分自身の不安を軽減するための具体的な計画を立てることも大切です。
備えあれば憂いなし!