子どもは、生活面や精神面で自立してないので、
主体的自己決定が難しく、周りの大人の影響を
大きく受けています。
無意識は抑圧された考えや満たされない
願望の貯蔵庫であると説いたフロイトは、
無意識のものを意識化することが人々の病的行動を変える上で
重要であることを見いだし、精神分析学を誕生させました。
また、家族性に起因する無意識的な行動、生物学的な影響は、
自分たちの意思から大きくかけ離れた本能的欲求と
初期の生活体験という両者の相互作用によって現在の自分自身が
形成されていることになります。
つまり、このように自分自身を運命づけるように作用している力に対して、
私たちの自由意思(自己決定)は、大人になってこれに対処するための
「術・(知識と技術)」を新たに身につけようと
決意したときにしか発揮されないのです。
私たちが成人になってから、真の自分自身のための学びが始まります。
そして、この学びは生涯続き、学びのプロセスに人生の
目的があるのではないかと考えることができます。
※ 自由とは自分の思い通りに過ごすことではない。
ある意味、この自由は本能の奴隷に近いもの。
真の自由とは、自分の意思決定に基づいた、
目標や目的を遂行していく行動のことである。