発達障害の人の割合には諸説ありますが、
一般的にASDは20人に一人、ADHDは10人に一人とされています。
診断がおりるレベルの人だけでなく、
グレーゾーンの含めると多くの人が該当している可能性があります。
学校なら1クラスに数人、ある程度の規模の会社なら
もはや「いる」のが普通という割合です。
「ギリギリなんとか働いているけど、
どうしてもできないことがある。生きづらい」
そういった悩みを抱えたグレーゾーンの人に周囲の人は
なかなか気づけないのが現状です。
重い発達障害であれば、独特の言動や雰囲気がありますが、
グレーゾーンになると様々な診断マニュアルを見ても
教科書とおりではありません。
例えば、会話は苦手でも受け答えは明確ですし、
コミュニケーション能力は普通の人より高い人もいます。
ただし、だいぶ無理をしたり、努力した結果、
身につけたスキルであったりします。
だからこそ、会社や学校では周りの人たちに、
見えづらくなり、できることとできないことの
ギャップに困惑してしまうのです。