年齢と時間の感覚は反比例するという説があります。
これは20代の人より40代の人は時間のスピードを
2倍に感じるということです。
これが60代なら20代より3倍速い・・・?
そういえば、80歳代の人が
「70歳から80歳までアッという間だった」
と話していましたが、まんざら根拠のない話ではなさそうです。
なぜ、年齢の違いよって時間経過の感覚が違うのか?
これは、新しい経験が少ないほど、
時間の経過は短くなるという別の説とも関係がありそうです。
年齢を重ねると経験に基づいた習慣的な行動が多くなり、
その結果、新しい体験が減少することで、
体験的な印象が薄れると同時に、
時間的な自覚も希薄になり、
時間の経過を早く感じやすくなるという心理的な感覚です。
つまり、ワクワク、ドキドキするような生活がないと、
時間が早く過ぎていくということです。
「もう6か月が過ぎるが早いね」という言葉は、
新しい行動が少ない、
ワクワクが少ないということになり、
何かに取り組んでいる人にとっては
看過できない心理状態なのかもしれません。
楽観主義という言葉を耳にします。
楽観主義で誤解されているのは、
行動が重要な要素ではなく、
「考え方」が重視されていることです。
プラス思考という言葉がそれに代表されています。
心理学的な楽観主義の要素は次の3つです。
1・ポジティブな行動
2・根気と粘り強さ
3・自分の人生をコントロールしている感覚
楽観主義には、経験した情緒的な数(失意や挫折)が必要で、
そのことで感情をコントロールすることを
身に着けている点も大切です。
人間が立ち直る力は感情をコントロールする力と深く関係しています。
また、ある研究では、楽観主義の人は、
そうでない人に比べて難題に取り組む持久力が
2倍あることも明らかにされています。
本当の意味での楽観主義の人は、
そう多くないのかもしれません。
「なんとかなるさ」は、単なる「あきらめ」であり、
どちらかというと悲観主義ということになります。
行動こそ、今の状況を好転させるものであることの証左です。