高齢期・リタイア後の人生後半を、いかに無事に過ごしていくか、
多くの人は漠然と不安が付き纏っているのではないでしょうか。
いかにして老後の生活を安心・安全に過ごしていくかは
中高年にとって最大の関心事です。
実際に今の中高年の人々は、どのようなことを
今後「知りたい・学びたい」と思っているのか、電通の調査を紹介します。
第10位:認知症予防
中高年シニアが学びたい項目の第10位は認知症の予防法です。
認知症については2025年には700万人を超えるという
予測もある一方、まだその発生メカニズムが正確に
掴めていないこともあり、確実な予防策は見つかっていないのが現実です。
第9位:終活
終活とは、生前のうちに自身のための葬儀や墓などの準備、
生前整理、相続対策を進めておくことを意味するものですが、
10年ほど前から次第に広がり、今では一般名詞化した感もあります。
第8位:相続
相続は、近年相続に関する法律が大きく変わりつつあることも
関係してニーズが上がっているのかもしれません近年は
毎年のように相続税、贈与税の改正が行われておりますので、
そうした内容にも目を通しておくべきでしょう。
第7位:趣味
高年齢の人が、趣味を持つことの大切さについて語ることが多いものです。
今日行くところと今日やる事がなくなると引きこもってしまうので、
趣味やライフワーク、サークル(他者貢献や社会とのつながり)など
を見つけてなじんでおいたほうが良いと考えます。
第6位:収入(資産運用)
長くゼロ金利時代が続き、退職金や年金を食いつぶすのではなく、
いかに効率良く運用できるか、働いて収入のある生活、
そのノウハウが、リタイアメント以降のQOL(生活の質)を
左右すると言っても過言ではないでしょう。
第5位:行政福祉サービス
行政の福祉サービスに関する、福祉、公的なサービスの利用など。
地元の自治体の福祉サービスの内容を知りたいというニーズです。
第4位:介護保険
介護保険制度は40歳から全ての国民が被保険者となり
保険料支払いが生じる一方、利用方法については
ほとんど何のアナウンスも行われていないのは、
保険制度として少し不親切であるという気もします。
第3位:老後資金
老後資金不安の内容としては、まず、普通の生活をするのに
年金だけでは足りないのではないかと不安があります。
第2位:健康に関する情報
一口に健康と言っても幅広いのですが、
健康を維持するための方法や秘訣。
そして、加齢による気力、体力の衰え、長年の生活習慣からくる
病気とその予防法、健康寿命といわれる自立した生活の
送り方といった高齢期に起こりやすい病気や
予防法についての知識を求める声が多くあります。
第1位:年金
年金がいくら受給できるかについては、
毎年「年金定期便」が送付されているはずですが、
「年金定期便見てもよくわからない・難しい」
「年金がいくらなのかよくわからない」といった声は非常に多くあります。
多くの中高年層の抱えている不安の源泉は、
お金・健康が二大テーマであることがわかりました。
そうした不安をやわらげるのが、
年金や介護保険などの社会保障制度になりますが、
制度全般に関する知識不足が、
将来の生活設計を不確かなものにしているという面があります。
しかし、なんといっても、大前提は健康維持です。
また、私たちカウンセリングの現場では、家族問題を含めて、
学びたいことのラニング項目は、シニア世代の話題としても
取り上げられることが多い内容です。
特に、他者貢献や社会とのつながり、認知予防や
健康は、ストレスケアにおいても大切な情報になります。